安倍政権は「まず、復興」を旗印に掲げて総選挙で勝利した。民主党時代とは違い、地元に政府の拠点を置き、ようやく遅ればせながら阪神大震災の時と同じような復興を進める体制がスタートしてきた。
特に、原発災害に絡んで最も復興が遅れていた福島県がこれから立て直しに力が入れられると見られる。その観点で福島県の地元銀行である東邦銀行、福島銀行、大東銀行などの今後の株価の行方が注目される。特に株価が100円前後と非常に安い福島銀行と大東銀行は思惑を集めていく可能性があるので要注目だ。
福島銀行はディスクロベースの信用買い残1411万株に対して売り残583万株で、取り組み妙味が出始めている。
一方、大東銀行は一株あたりの純資産に対する株価を見るPBRが0・49倍と超割安な状態だ。株価はようやく2008年2月以来4年11ヵ月ぶりの水準を回復してきたが、元々100円以下の株価が上場来安値の水準だったのでこれから水準訂正の余地が大きいとみられる。
推奨銘柄にはしていないが、これら福島県の地元銀行の今後の株価の動きを注目していきたい。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。