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押し目買いチャンスになるか2016.07.22

毎週のように相場の景色がころころと変わる目まぐるしい展開が続いていますが、このところは日経平均は予想以上の急速な戻りを見せました。7月8日の安値1万5106円から6日連騰で、21日の高値1万6938円まで一気に1830円上昇して、6月9日以来の一目均衡表の雲を上に抜けました。同時に基準線も上向きましたが、これも5月31日に1万7251円の戻り高値をつけて以降で初めてです。

週足の一目均衡表では、週末終値で基準線を上回りましたが、これも4月下旬以来、更に週足のMACDが今週ゴールデンクロスするなど、次々と変化を見せています。そして昨年12月の高値と今年4月、5月の戻り高値を結んだ右下がりの抵抗ラインを今週は完全に上に突破して、三角持ち合い上放れの形になりました。

安値は2月と6月にそれぞれ1万4860円台でガッチリと止まっており、強力な下値のサポートラインを形成しています。昨年6月に大天井を打って以降、大きな下げ局面に入っていたわけですが、ここまでは2007年~2008年にかけての天井打ち後の動きと同じ歩みを見せていました。しかしここ直近では、2月と6月に同じレベルでピタリと下げ止まり、踏み留まっています。

これはリーマンショックに突入していく過程ではなかった現象です。これと同じ形が出現したのは、ITバブルが出現した後の暴落過程でした。2001年9月の安値9382円と2002年2月の安値9420円でそれぞれ止まり、おおよそ9400円前後のサポートラインを形成して二点底の形を作り、そこから2002年5月の高値1万2081円まで反発していきました。今回、現時点ではそれと同じ形を出現させて来ています。

上下に振り回されて景色がころころ変わる昨今の相場ですが、日経平均は、21日の終値で25日線とのカイリ率が今年初めて6%台に拡大しました。目先のスピード調整は十分に考えられますが、それが押し目買いの場面を提供するかどうか注目されます。
 
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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