久々にカジノ2016.08.12

政府の経済対策が決まり、日銀もETFの買い入れ大幅拡大を決定して、その後先週末にはアメリカの雇用統計が発表されましたが、市場の予想を大きく上回る非常に強い数字であった為、アメリカの利上げ観測が再び台頭してきました。9月のFOMCではまだ微妙でしょうが、12月までの間に利上げが実施される可能性があるという見方が出てきました。

こうした状況で、日経平均はひとまず日銀が動いたことにより下がりにくくなってきました。8月4日の安値1万5921円から9日の高値1万6779円まで上昇しましたが、これで7月21日の高値1万6938円から作られていた右下がりの抵抗ラインを上に突破して、日足チャートは三角持ち合い上放れの形になりました。

もともと2月と6月に1万4860円台で安値をつけて、きれいな二点底の形になっていたわけですが、2007年~2008年にかけての暴落局面では見られなかったパターンです。これはITバブルが崩壊した後の2001年9月~2002年2月にかけての、おおよそ二点底と思われる形が出現して、中間反騰の局面に入っていった時以来です。

日銀の大規模なETF買い入れについては批判もありますが、ともあれ下がりにくい形になったのは確かです。9月の日銀の会合まで特に手掛かり材料が出にくいエアポケットの状況ですが、日経平均はTOPIXと共に直近で5週線と13週線がゴールデンクロスしてきていることもあり、どちらかといえば上に行きたがっている気配を感じ取れます。一方で再び円高が進んでおり、日経平均がどこまで抵抗するかです。

こうした中で、個別に材料を追いかけていく展開ですが、小池東京都知事がNHKのインタビューに答えて、カジノに前向きな姿勢を表明したこともあり、久しぶりにカジノ関連株にも注目が集まりやすい下地が作られてきています。

また、当初の熱気は落ち着いてはいるものの、「ポケモンGOプラス」の発売も控えて、関連銘柄にもまた買いの手が伸びてくるかもしれません。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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