イヤな感じだが2016.08.19

お盆休みが通過して、依然として株式市場は薄商いであり、全く盛り上がりませんが、日経平均もEU離脱ショックでつけた6月24日の安値1万4864円からは戻してきたものの、7月21日の高値1万6938円と8月12日の高値1万6943円でそれぞれ戻り高値をつけて止まっており、おおよそ1万6940円前後のところが上値抵抗ラインになったようです。

価格帯別累積売買代金を見ても、1万7000円のところは大きな壁になっています。言い換えると、この1万7000円を突破してくると戻り待ちの売りは極端に少なくなってきますので、この1万6940円前後の上値抵抗ラインを突き破り1万7000円を突破してくるかどうかがとりあえずの大きな注目ポイントになります。

繰り返しコメントしてきたように、今年に入ってから、安値も2月と6月に1万4860円台でピタリと下げ止まり、強力な下値抵抗ラインを作りました。

その上でここまで戻してきているわけですが、かつてITバブルが崩壊した後の暴落相場で、2001年9月と2002年2月の安値でおおよそダブル底の形を作り反発に転じていった場面や、リーマンショックの大底でも2008年10月と2009年3月でおおよそ大きなダブル底の形を作るなど、月足チャートで見てきれいなダブル底の形になってきている時は、基本は上に行きたがっていると見るべきだと思います。

しかし、当分日銀や政府からは株価の支援材料は出てきません。その中で、このお盆休みから円買いが仕掛けられて、また1ドル=100円割れを見る事になりました。油断のならない状況です。

実際、8月16日の急落でTOPIXは25日線を割り込み、今週は週足チャートでも5週線が下向きに転じるなど、嫌なムードにもなってきました。企業業績も悪化傾向が鮮明になっています。日経平均も18日の急落で25日線を下回りました。また嫌な感じになってきました。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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