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不気味な米株急落2016.09.16

アメリカの利上げを巡る問題で、アメリカの株価や債券相場が変調を来たしています。NYダウは9月9日に394ドル安と大きく下げて、イギリスのEU離脱ショックの時に記録した6月24日の611ドル安以来の大きな値下がりとなりました。

これで8月2日の1万8247ドルと9月1日の1万8295ドルという1万8200ドル台のサポートラインを割り込み、7月下旬以降続いていた高値ボックスを下に放れました。不穏な動きになっています。

8月のセミナーで指摘しておいたのは、8月11日にNYダウ、S&P500指数、ナスダック指数の3つが同じ日に揃って史上最高値を更新した問題でした。これはありそうでないことで、前回は1999年12月31日に起こりました。

この時は年が明け2000年1月にNYダウが天井打ち、2000年3月にS&P500指数とナスダック指数が天井を打ってITバブル崩壊の暴落相場へと突入していきました。今回その時以来の形が出現した事で、これから秋相場は非常に不気味であり注意が必要であると指摘したわけです。

9月に入ってから早速急落しましたが、2008年のリーマンショック、1987年のブラックマンデー、そして1929年の世界恐慌に突入していった株価暴落など歴史的な暴落は9月から10月にかけて起きています。

アメリカの株価は、秋相場は何が起きてもおかしくはない、身構えなければいけない時期になります。今回も8月に高値をつけて9月に崩れました。なんとも不気味です。日本の株価も当然大きく影響を受けるわけで、十分に注意しなければなりません。

9月21日は日銀の金融政策決定会合とアメリカのFOMCが同時に重なります。果たして日米の金融政策がどのような結論となりマーケットを動かすか重要な局面を迎えます。迂闊に決めつけず、柔軟に対処するようにしましょう。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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