NYダウに注意2016.10.14

日経平均は順調に値を戻し、1ヵ月ぶりに1万7000円台を回復しました。9月5日の戻り高値1万7156円に近づいています。TOPIXは一足先に9月5日の戻り高値を抜きました。

週足チャートでみると日経平均は11日に52週線の1万7112円のレベルにあと40円程に近づきました。もし52週線を上回ると今年初めてであり、昨年12月18日以来となります。

2月と6月に1万4800円台で2点底の形になっていたわけですが、かつてITバブル崩壊後の暴落相場の過程で2001年9月と2002年2月に9000円台でやはり2点底の形になり、そこから2002年の5月の高値1万2081円のレベルまで戻していった局面がありました。今回も同じようなパターンを考えていたわけですが、今のところそのように見ることができます。

一方で気になるのはNYダウです。今月の月足はまだ月末にならないと確定しませんが、13日現在では8月から3本連続陰線で史上最高値から下げてきています。実はもしこのまま高値から3本連続陰線で確定すると、NYダウにとっては非常に不吉な形になります。

前回は2011年、前々回は2007年の天井打ち後、いずれも最高値から月足が3本連続陰線で下げてその後さらに大きく崩れていきました。2002年の戻り高値をつけて崩れていった場面も同じです。

アメリカは12月に利上げが予想されており、11月は大統領選挙です。不穏なムードが漂ってきたように見受けられます。まだ現時点で最終確定したわけではないもののNYダウの動きは非常に気になります。

日本の株価も今のところ戻り相場の局面に入っているわけですが、海外要因で崩される可能性もありますので注意は怠れません。

また今月は日本も選挙が集中します。16日投票の新潟県知事選挙、その後東京と福岡の衆議院補欠選挙があり、果たして自民党がこれらの選挙で勝利できるか、それとも敗北する場面があるか、年明けの解散総選挙を睨み政治情勢も注意が必要です。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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