トップページ > 株式投資コラム > 相場観 > トランプノミクス相場スタート

トランプノミクス相場スタート2016.11.18

アメリカの大統領選挙の結果が大多数の見方に反してトランプ勝利となりました。これを受けて、日本の株価は大混乱のあと一転して大きく値上がりに転じ、9日の安値1万6111円まで暴落した後、18日には1万8043円までアッと言う間に1900円以上もの急上昇を見せました。これで昨年6月の最高値からの下げ幅の半値戻りを突破しました。

大混乱のあと結局動きが固まってみれば、以前指摘したように、日経平均の週足チャートが10月に今年初めて52週線を上に突破して、基調の変化を確認した形に戻ったわけです。

元々私は以前からセミナーの場などで繰り返し指摘していたように、今年に入ってから日経平均が1万4860円台でダブル底の形を作っていたことに注目していました。これはリーマンショックの暴落トレンドの中には出ていなかった形で、ITバブルが崩壊した2000年~2003年にかけての暴落局面で、2001年9月と2002年2月におおよそ9400円前後でダブル底の形を作った場面以来でした。

当時は9382円の安値から2002年5月の高値1万2081円まで、28・8%値上がりして戻り相場を作ったわけですが、これを今回の安値1万4964円に当てはめると、1万9130円のレベルです。大混乱で暴落しましたが、それを見事にひっくり返し、このダブル底からの上昇局面に入ったことが誰の目にもハッキリ分かります。

週足の一目均衡表でも昨年の大天井以降で初めて基準線が上向き、加えて今月は月足の基準線も上に突破してきました。従って、アベノミクス相場が始まった時と同じ雰囲気を感じさせています。あの時も2012年12月に月足の基準線を突破した後、2013年5月の高値まで一段と大きく値上がりしていきました。

あまりの激変ぶりに、すぐにはついてこれなかった向きも多かったと思いますが、この1週間の変化は尋常ではない形となっています。ドル円も110円台まで円安になってきました。

トランプ新政権が掲げる「トランプノミクス」に沿った考え方が必要で、言い換えればアベノミクス相場が始まった時と日米が逆転したと見ればよいわけです。アメリカ版「国策に売りなし」の考え方でいきましょう。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

セミナーのお知らせ
セミナーの様子
☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら