トップページ > 株式投資コラム > 相場観 > 日経平均月足がさらに強い変化

日経平均月足がさらに強い変化2016.12.09

トランプショックの安値から12月9日の高値まで、日経平均は1本調子に2890円以上の値上がりとなり、昨年12月以来の1万9000円台回復となりました。昨年6月の最高値2万952円からの下げ幅の68%を戻しており、3分の2戻り突破です。「半値戻りは全値戻り」と言われますが、それが既に3分の2近い戻りを見せているわけですから、トランプショック以降、逆張りで対処してきた投資家にとっては大きな読み違えとなっているでしょう。私はもちろんトレンドに素直に乗っています。

今月は日経平均の月足MACDがゴールデンクロスしてきました。これは昨年6月の高値をつけて以降で初めてです。ここまで日経平均は52週線を突破、月足の一目均衡表でも基準線を突破、そして月足のMACDがゴールデンクロスといずれも昨年6月の高値以降で初めての大きな変化を次々に見せており、なおかつ下げ幅の3分の2近い戻りですから、これは予想以上の強さです。

多くの国内投資家が逆張りで対処していた一方で、外国人投資家の積極的な買いがここまで相場を押し上げてきました。既に指摘したように、政治の変化がきっかけを作り外国人投資家の買いが火をつけた相場は、アベノミクス相場のスタートの時や小泉郵政改革相場に火がついた時と同じ図式であり、軽く見てはいけないと前回のコラムでも指摘しました。

6月のイギリスのEU離脱ショック、11月のトランプショック、そして今月はイタリアの憲法改正を巡る国民投票による値下がりなど、いずれも一過性の悪材料として通過しています。

今月はアメリカがいよいよ0・25%の利上げに踏み切ると見られますが、イタリアの問題よりも、このアメリカの利上げが新興国の経済や通貨に影響を与えるかどうかの方がより注目されます。

ここまで「押し目待ちに押し目なし」という強い上昇トレンドで値上がりしてきました。短期的な調整安は起こり得るものの、月足ベースの大きな変化は無視できないものです。したがって、短期的な調整をこなしつつ、更に日経平均が上昇していく可能性が十分にあると見ています。

ちょうど今月15日に発売される早見の「九星気学と干支からみた2017年の大予測」の中でも、来年の日経平均の見通しについて書いておきましたので、そちらも是非参考にして下さい。

また、今月10日(土)の大阪セミナーや17日(土)の東京セミナーでも、相場全体のことについて来年に向けて色々とお話をさせて頂きます。ぜひ参考にして下さい。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

セミナーのお知らせ
セミナーの様子
☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら