ジャスダック平均は25年ぶりの高値にあり、マザーズ指数や東証2部指数も一貫して上昇基調を保っています。これに対して日経平均やTOPIXは上下に行ったり来たりのボックスの形になっていました。今年に入ってからたった2ヵ月の間ですが、日経平均は25日線を終値で4回割り込み、逆に4回上回るという状況になっています。いかに方向感が定まらずに迷走していたかがよく分かります。
2月25日に開催した東京セミナーでお話をしておいたことですが、2月の日経平均の月足は陽線となりました。この結果、昨年10月~今年2月までの月足の陰陽は「陽、陽、陽、陰、陽」の形になりました。これは戦後1969年10月~70年2月まで、72年10月~73年2月まで、2001年10月~2002年2月までのたった3回しか例がありません。その過去3回、その後どうなったかを見てみると、70年、73年、2002年いずれも全てその年の日経平均の年足は陰線となりました。
今年はとにかく非常に大きなボラティリティが待ち受けているという話をしてきました。日経平均やTOPIXが昨年12月下旬以降ボックスの形になっていたので、まずは上下どちらかに放れて行くことになるので、ボックス放れの動きが大きな変動に繋がる可能性は十分にあると話しておきました。
方向感が定まらないうちは余計なことを考えず、とにかく右上がりの強いトレンドを継続している新興市場を徹底して狙って行くべきだとして攻めてきましたが、今週はトランプ大統領の議会での所信表明演説を受けて日経平均が急上昇。1月の高値を抜いてボックスを上に放れたので、この動きを素直に受け止めるべきです。新興市場も引き続き強いので、積極的に攻めていきましょう。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。