前回の当コラムでは『注目の6月相場』と題して解説しましたが、5月のセミナーでも6月は分岐点になる可能性があるとしてお話しておきました。
日経平均の月足が1月から5月まで陰陽陰陽陽●○●○○のパターンになったのは戦後1997年と2008年のたった2回しかなく、その2回とも3月か4月に安値をつけて値上がりしていき、6月高値で再び下げに転じ、年の後半崩れるという共通したパターンになっていました。今回も4月の安値から上昇に転じて、6月2日に2万200円台まで上昇して今年の最高値を付けました。今のところ97年と2008年のパターンを今年も踏襲しています。
今週は中東カタールの問題がにわかに急浮上して、カタール政府系ファンドの株売り懸念が噴出してきたほか、8日にはイギリスの総選挙、アメリカでは解任された前FBI長官の議会証言があり、にわかに調整ムードとなってきました。今月はアメリカの利上げも予想されています。
一方で、これも繰り返し指摘してきたように、日経平均の月足一目均衡表では5月に転換線と基準線がゴールデンクロスして、アベノミクス相場がスタートした2013年1月以来の大きな変化を見せました。強弱真っ二つに分かれる注目点があり、6月相場はこれをどのように織り込んで通過していくかが見物だとしてきましたが、私はFAX会員とEメール会員、有料情報では日経225レバレッジETF(1570)の買いで上げ方向に対応しています。
週刊レポートでは大型株にも取り組んでいましたが、推奨銘柄の大成建設(1801)が今週も好調に値上がりして、新高値になりました。
5月の東京セミナーで買い推奨したソフトバンク(9984)も今週は新高値になり、2013年の最高値を抜きました。
新興市場中心に小型株への取り組みも続けており、ジャスダックでは有機EL関連で買い推奨した平田機工(6258)が今週上場来高値を更新したほか、東証一部でもゲーム株のKLab(クラブ)(3656)とアカツキ(3932)が今週急上昇で新高値になりました。この3銘柄はFAX会員とEメール会員、有料情報で買い推奨したものです。
週刊レポートでも今週は鳥貴族(3193)が急上昇で、上場来高値を更新しました。引き続き大型株から新興市場に至るまで幅広く目配せをして取り組んでいきます。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。