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7月は景色変わるか2017.06.30

6月の東京セミナーでは、これから7月以降の株価を見ていく上での注意点をお話しておきました。ここまで日経平均はなんだかんだ言っても着実に値上がり基調をキープして、今月20日に2万300円台で今年の最高値を付けました。マザーズ指数は23日、ジャスダック平均は27日が最高値です。

しかし、その一方でアメリカの株価がまた不穏な形になってきました。ナスダック指数が27日に再び急落して、終値で25日線と一目均衡表の基準線を大きく下回りました。ナスダック指数は6月9日に過去最高値を付けて急落し、日足と週足が陰線つつみ足となりました。その後、戻り歩調になっていましたが26日に戻り高値を付けてまた急落してしまい、週足は戻り高値で再び陰線つつみ足になっており、弱さが目立ってきています。これがアメリカの株価全体の調整安局面に突入してきていることを暗示している可能性があります。

実際、27日の急落ではNY株式市場の実勢を示すS&P500指数も終値で25日線と一目均衡表の基準線を下回りました。これは5月18日の安値以降で初めてです。

7月相場は6月とは景色が変わる可能性があります。国内では7月2日投票の東京都議会議員選挙が大きな注目ポイントですが、自民党が惨敗する可能性が大きく、安倍内閣の支持率が更に一段と低下していく懸念があります。

国内外で株式市場を取り巻く環境が悪化してきている事は否めませんので、ここまで順調に値上がりしてきた株価ですが、要注意と言えます。

利食い売りはしっかりと行い、見込み違いになってきた銘柄は速やかに手を引くなど、柔軟に対処していくことが求められます。特にチャート的、テクニカル的に悪い形に変わってきたものは無理をせずロスカットをきちんと行っていくようにしましょう。

今年は1月から6月までの日経平均の月足陰陽のパターンが1997年と同じ、戦後たった1回しか例が無いパターンになっており、その97年は6月高値で年の後半に株価が崩れていったことを改めて頭に入れましょう。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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