強い動きに乗る2017.07.21

アメリカの株価が好調な値上がり基調を見せています。NYダウは7月14日に2万1680ドル台で過去最高値を付けました。相場の実勢を示すS&P500指数は18日に終値ベースで過去最高値を更新しました。そしてナスダック指数も20日に10日連騰で過去最高値を更新しています。

特にナスダック指数は6月9日に最高値を付けたところから急激な下げ波乱となり、6月20日の戻り高値からも再び急落していき不安感を与えていましたが、見事に復活しました。

これに対して日経平均は6月20日に2万310円台で今年の最高値を付けた後は、これを全く抜くことが出来ません。しかしTOPIXは今週新高値になりました。東証一部が非常に悪いというわけではありません。

日米の株価の強さ、勢いには明らかに違いがあります。その背景にあるのはやはり安倍内閣の支持率がみるみる内に急低下していることが大きく影響している事は否めません。私は6月初めに突然安倍内閣の支持率が急落したことを受けて、これはただ事ではなく、安倍政権発足以降で最大の危機であるとお伝えしてきました。7月の世論調査でもついに20%台まで落ち込んで、たった2ヶ月ほどでまさに暴落と言えるひどい有り様になっています。これが外国人投資家に警戒感を広げて、日本の株価の勢いを弱めている事は間違いないと考えています。

今年に入ってからここまでの日経平均の陰陽の歩みは1997年と全く同じで、戦後2回目という極めて珍しいパターンだとお伝えしました。その97年は夏から本格的な下げ相場に転じていき、秋にかけて暴落していきました。

テクニカル的には97年と全く同じ形というわけではなく、大きな違いもあります。月足チャートを見ていても別にチャートが崩れたわけではありません。TOPIXや東証二部、ジャスダックは新高値ですから、強い流れに素直に乗っていきましょう。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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