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TOPIX新高値2017.08.04

上昇傾向が続いていた新興市場に下げ波乱が起こりました。マザーズ指数は8月1日に大幅安となり、昨年11月のトランプショックの時以来の下落率を記録しました。更に4月の底打ち以降で初めて75日線を下回り、週足のMACDもデッドクロスするなど、これまでとは違う大きな変化になっています。

マザーズ指数の25日線とのカイリ率は8月1日の終値でマイナス5・3%に拡大しました。これも4月の底打ちの時に記録したマイナス6・5%以来です。昨年11月のトランプショックの安値ではマイナス10・8%、昨年6月の突っ込み安値の時はマイナス16・8%、そして昨年2月の突っ込み安値の時もマイナス16・9%まで拡大しましたので、マイナス5%程度ではまだ本当に底打ちと言い切れるわけではありません。

ジャスダック平均は25日線と一目均衡表の基準線が下値抵抗ラインになっています。基準線のところまで下げたのも4月の底打ち以降で初めてですが、3月の高値から下げてきて4月4日に基準線を割り込んでから更に大きく下げていきました。マザーズ指数ほどの下げにはなっていませんが、今後の一段安には警戒する必要があります。

その一方で、東証一部の大型株指数は8月2日の値上がりで新高値になり、6月29日以降作られていたボックス相場を上に放れました。TOPIXも新高値になっており、小型株から中・大型株へと人気の流れが変わっています。私もEメール会員FAX会員向け配信、及び有料情報ではそうした変化に敏感に対応して、中・大型株への買いを行なっていただきました。

NYダウも連日過去最高値を更新しており、下げ波乱になったのは新興市場であって日本株全体が崩れたわけではなく、その点は冷静に見る必要があります。

アベノミクス相場最初の暴落になった2013年5月の時はまずマザーズ指数が崩れて、続いて日経平均が崩れましたが、今回は現時点でそのような形にはなっていません。強いものについて行くのが基本ですから、新興市場が崩れたのであれば強さを保っている中・大型株に目を向けていく必要があります。

このところ発表されていた4-6月期の決算も好調な数字が出ており、これも株価を支える要因です。

マザーズ指数の崩れが炭鉱のカナリアとして先行指標になっているかどうかは常に注意して見ていかなければなりませんが、同時に強さには素直に乗っていくようにしましょう。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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