まだ波乱含み2017.08.18

前回の当コラムでも、また北朝鮮問題で不安感が台頭したことを指摘しましたが、その後日本がお盆休み中にアメリカと北朝鮮の間の応酬がさらに激しくなり、連休明け14日の日経平均は一時5月19日以来の1万9400円台に急落しました。

ドル円も一時108円台まで円高が進み、急速に不安感が広がりましたが、私は今すぐ戦争が始まることは考えられないものの、北朝鮮問題は9月以降更に緊張が高まる可能性があるので注意を怠ることが出来ないと前回の当コラムでも書いておきました。

15日は日経平均は一転急反発したものの、18日に再び急落しています。

米朝軍事衝突は実際に起こるとしてもまだ先の話ですが、それまでの間に北朝鮮側から威嚇のミサイル発射が行なわれることは十分に考えられます。その意味では9月9日が北朝鮮の建国記念日ですから、そのあたりでミサイルを発射する可能性は大きいと思われます。もちろん単なる威嚇ですからそれ以上のものではありませんが、日本にとってはとばっちりを受けやすいわけですから、ミサイル一つで株価が急落するようなことはあり得ますので油断はできません。

今回の急落でテクニカル的にはTOPIXが8月9日に終値で25日線を大きく下回ったのに続き、14日には5日線と25日線がデッドクロスしたことを頭に入れる必要があります。このデッドクロスは3月23日以来です。前回はそこから一旦日経平均とTOPIXが反発したものの、それが戻り売りの場面を作り、結局4月17日の底打ちまで更に大きく下げていきました。おそらく今回も同じような道筋をたどるのではないかと考えています。

このところ早見が色々なところで出してきた推奨銘柄からはアカツキ(3932)が上場来高値を更新、KLab(クラブ)(3656)が7月に付けた今年の最高値に近づき、リミックスポイント(3825)は底放れの動きを強め、フェローテック(6890)は業績上方修正で急上昇というように、色々と強い動きが出ています。この波乱は小型株の個別攻撃という考えに変わりありません。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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