荒い動き2018.03.30

早見は今回、日米の株価が1月に最高値を付けて崩れた動きを受けて、これは少なくとも2015年のチャイナショックで崩れた時以来の悪い形であり、軽く見るわけにはいかないと指摘し、一貫して反発場面があってもぬか喜びは禁物だと言い続けて来ました。

直近でアメリカの株価も急反発しましたが、あっという間に急落し帳消しにする動きになりました。3月に過去最高値を付けていたナスダック指数でさえ今週の急落でザラバベースでは3月高値以降での最安値になってしまいました。

アメリカの株価の実勢を示すS&P500指数は2月9日に突っ込み最安値を付けた時に200日線を瞬間的に下回っただけで下げ止まり、長い下ヒゲを引いて短期底打ちをしました。直近も3月23日に大きく下げて200日線のところでまた下げ止まった形になっていました。この200日線を強力な下値抵抗ラインとして意識していることが分かります。

しかしS&P500の月足チャートを見ると、2月の長い下ヒゲの中で今月また陰線でグッと下げてきており、悪い形です。

日本の株価もアメリカ以上に弱い形で、既に日経平均やTOPIXは2月の月足の下ヒゲを突き破り、一段安になりました。

特に日本の場合は森友問題で安倍政権の支持率が急低下し、政治の混迷が株価の足を引っ張る可能性が心配されていました。何をやっても安倍政権に対する不当な攻撃が収まらず、収束する気配がありません。この政治に対する不安が株価の大きな圧迫材料です。

しかし4月は外国人投資家の買いや、配当金の再投資などで株価が反発しやすい場面です。とりあえず大きな下げの中での反発局面という見方をしています。

新興市場中心に下げ波乱の中でも強さを保っている小型株を個別に買っていく作戦を継続しています。その強さに目を向けています。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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