日本の株価は1-3月の大きな下げ波乱が収まり、4-6月は戻り歩調という見方を4月のセミナーでお話ししておきました。
日経平均は3月26日の安値2万340円台から5月11日の高値2万2700円台まで戻しました。小型株の方も東証小型株指数は3月26日の安値3224から5月8日の高値3539まで戻しています。
新興市場はジャスダック平均が3月26日と4月17日に3850ポイント台でそれぞれ安値を付けてダブル底の形を作り、最後まで下げていたマザーズ指数も4月17日に日足チャートは極めて長い下ヒゲを引いて底打ちしています。マザーズ指数は4月の安値で週足でも長い下ヒゲを引きましたが、これはジャスダック平均も同じです。
このように見てくると、やはり1-3月の下げ波乱から4-6月は戻り歩調という予め想定しておいた見方に沿って動いていると思われます。
9日付の日経新聞によると日経平均のオプション取引でプットの買いが増え、投資家の強気と弱気を示す指標であるプットコールレシオは2007年7月以来10年9ヵ月ぶりの高水準になりました。2007年相場は全世界の株価が天井打ちとなり、その後2008年のリーマンショックの大暴落に突入していく分岐点になった場面です。こうした大きな変化は1-3月の下げ波乱で既に現れていました。私もヌカ喜びは禁物だとコメントしてきましたが、順調に株価は戻しています。
日本の企業業績全体としては頭打ちムードになっているだけに、引き続き大幅増益が見込めるような株に積極的に目を向けていくべきだと思います。
4月21日の東京セミナーで取り上げた推奨銘柄や、会場にわざわざお越し頂いた方々へのサービスとして推奨銘柄以外にいち早くご紹介した注目株からも次々と値上がりが飛び出しています。ルーデン・HD(1400)、リミックスポイント(3825)、ルックHD(8029)、田中化学研究所(4080)などがその代表格ですが、思惑は消えていないとお話ししたマネックスグループ(8698)も思った通りその後大きく値上がりしました。今月の大阪と東京のセミナーでお出しする個別株も楽しみにしていて下さい。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。