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米株、一年半ぶりの変化2018.05.18

4月のセミナーで話しておいたとおり、日本の株価は1-3月の大きな下げ波乱が収まり、4-6月は戻り歩調と見ていたわけですが、日経平均は3月26日の安値2万340円台から今週5月18日に2万2950円台まで戻してきました。2万2900円台を回復したのは2月5日以来3ヵ月ぶりです。

そしてアメリカの株価も先頭を切ってナスダック指数が力強い戻りを見せていましたが、NYダウも1月の過去最高値とその後の戻り高値を結んだ右下がりの上値抵抗ラインを上に突破して、大きな三角もち合い上放れの形になりました。

前回の当コラムでも取り上げたように、5月9日付の日経新聞では日経平均のオプション取引でプットの買いが増えて、投資家の強気と弱気を示す指標であるプットコールレシオが2007年7月以来の高水準になっていました。その後も日経平均の値上がり傾向が続き、今のところ弱気筋は見込み違いの形になっています。

また、ドル円もアメリカの10年国債の利回りが6年10ヵ月ぶりに3・12%まで上昇したことを受けて、110円90銭台まで円安ドル高が進みました。上場企業の今期の想定為替レートは100円から105円と見ているところが多いので、この円安は企業業績を押し上げる効果があります。

今後は長期金利の上昇が株価の頭を押さえて不安感を高めるかどうかが気になるところですが、今週NYダウとS&P500指数、ナスダック指数の週足は5週線と13週線がゴールデンクロスしてきました。この3つの指数のゴールデンクロスが重なったのは一昨年11月以来です。トランプショックの底打ちからの上昇スタートの場面以来のゴールデンクロスということで、今後の展開が注目されます。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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