1月の崩れ以来2018.06.01

早見は昨年12月に発売した『九星気学と干支からみた2018年の大予測』の中で、今年の日経平均の見通しについて「ひとまずのメインシナリオは日経平均が2万4000円台を目指すことになり、下げ波乱が起きたら2万円前後が下値の目安になる」としておきました。

火がつかなかったので、現状では1月の高値で2万4000円台回復を達成し、その後3月に2万300円台まで下げましたので、ここまでの5ヵ月間は想定通りの形になっています。

その上で5月26日の東京セミナーでは「今年後半はこの前半のレンジを上下どちらかに大きく離れる激動の相場になるだろう」と予告しておきました。

日経平均は3月安値から8週間値上がりして、5月21日に戻り高値を付けて下げに転じました。これで週足は戻り高値での陰線つつみ足となり、5週線と週足のMACDが下向きました。そして5月29日には5日線と25日線がデッドクロスしました。13週線も下回りました。

ドル円も同じ日に5日線と25日線がデッドクロスしましたが、3月26日の底打ち以降日経平均とドル円はピタリと歩調を合わせて同じ日に底打ち、同じ日にピークアウトという形になっています。8週間にわたる円安・株高のトレンドが終わり、円高・株安のトレンドに変わったことを示しています。

背景にあるのはイタリア問題に端を発した南欧諸国の政治不安や、トルコを代表に新興国の通貨不安があります。日本の場合はどのような問題が起きても常にリスク回避の円高となり、それが株価の足を引っ張るお決まりのパターンです。今回もそのようになってきました。

前回の当コラムでも日経平均の下げに対して要注意と指摘しておきましたが、今週に入ってからの動きで明らかに1月に崩れた時以来の形を示しています。

日経平均の月足MACDは4月に一旦上向きましたが、今月はまた下向きに転じており、TOPIXの月足MACDはデッドクロス寸前になってきました。もしデッドクロスが実現すると2015年9月以来です。前回はその9月に底打ちして11月にかけて急反発していきましたが、結局2016年2月の安値まで急落していきました。

今回も油断の出来ない状況になってきました。日経平均が反発してきても、ヌカ喜びは禁物です。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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