明けましておめでとうございます。今年は1月4日に世界が揃ってスタートになりましたね!皆様に良い1年になりますように。
さて、昨年末から振るわない南アフリカランドですが、まだ反発期待を持つのは時期尚早と思われる鈍い動きが続いています。
昨年12月に突如財務相の交代が発表されて政局への不安が高まった南アフリカランドは、対円で7・54円まで急落しショック安となりました。その後は在任4日でベテラン財務相に再度交代する人事が発表されたことで落ち着きを取り戻し、8・20円まで戻しましたが、その反発を引っ張る材料は薄く下値を模索し、年末には再び7円台に入る下げ地合いとなりました。
2015年は資源全般が振るわなかったことに加え、フォルクスワーゲンの問題で自動車関連に不安感がもたげ、触媒需要の減退から白金価格も下落し、南アランドの足を引っ張りました。白金の先物価格とドル/南アフリカランドのチャートを比較すると、キレイに比例しています。白金が上がればランドが上昇し、白金が下がればランドも下がる。
日足の白金チャートは、ダブルボトムを付けて下値を固めて上放れとなりそうな展開です。
この白金価格の下げ止まりが見えるようだと、行き過ぎた通貨安の是正の流れでランドに反発マネーが入る可能性が高まるのでは?
2016年は、前年までに売られ過ぎた通貨に注目しています。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。