恒例のお盆円高進行2016.08.19

前回の当コラムで、夏恒例のアノマリー・8月は円高になりやすいと書きました。8月はお盆休みが入ることで、①日本の輸出系企業によるドル売りオーダーが休み明けまで入りっぱなしになる。②米国債の償還と利払い。③ヘッジファンドの45日ルールにあたる。この3点が主な円高要因と言われます。実際にこれらが原因かどうかは定かではなく、夏に円高になりやすい理由として挙げられているという程度ではありますが、このアノマリーは今年も健在で、お盆にかけてドル円相場は円高進行が止まりません。

8月15日、16日と日銀のETF買いが入ってこないと見ると一段と円高が進み、16日には99円54銭まで円高が進みました。これでBREXIT後の上昇をほぼ吐き出したことになります。月足の一目均衡表を見ると、今月、来月にかけて97円前後に下値の壁となる抵抗ゾーンの雲が推移していますから、円高が止まらないようだと、一旦このレベルまで安値が進む可能性もあるかもしれません。100円を再び割り込み、次は年初来安値の98円65銭がターゲット、その下には97円の節目があります。

現状で介入レベルと見込まれている水準は90~95円と見る向きが最も強くなっています。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。

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