豪ドル安止まらず2015.04.03

来週7日にRBA会合を控えた豪ドルが軟調だ。先月3日に開催のRBA会合では金利を据え置いたものの、引き下げる検討をしたが、経済指標をさらに検証するために今回は据え置きを決定したと明言し、将来に利下げに含みを持たせたことで、今月のRBA会合で利下げ実施思惑が高まっており、対NZDでは1・015まで下落してパリティに接近し、対NZDで史上最安値を更新。対ドルでも軟調地合いが続いています。

加えて豪ドルを左右する中国は、株価は強いですが実体経済を示す経済指標は鈍い数字が続いています。1日発表の3月製造業PMIは50・1で好悪分岐点をかろうじて上回りましたが、資源価格の下落が続く中で減速感は必至であり、この点も豪ドルのセンチメントを悪くしています。

先般中国人民銀行周総裁が追加緩和を示唆したと報じられましたので、これが決まると豪ドルには一旦サポートとなりそうですが、最終的にはRBAが利下げ打ち止めを示唆するまでは、豪ドルは鈍い動きが続きそうですから、反発地合いは戻り売りで見ていきたいと思います。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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