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週末再びのギリシャ要因を控え様子見2015.07.10

下記7月8日午前発行のレポート向けに書いたコラムですが、同日8日に122円を割り込んだところから、NY夜半にかけてNY証取のシステム障害による売買停止が不安感を高めたリスクオフの売りに繋がり、120円40銭まで下落するドル安の展開になりました。

日足チャートを見ると、抵抗ゾーンの雲を一気に下に抜けていきました。ファンダメンタルズの面でも、中国経済減速不安を背景に9月利上げに時期尚早という空気が出てきましたので、ここからしばらくは122-123円の雲が上値を重くし、もみ合いになりやすいかもしれません。ただ、豪ドルをはじめとした資源国通貨の売りや、ギリシャ問題でユーロにも買い材料が無い分、結局ドル以外は買いづらいのが現実。他通貨売り=ドル買いでドルがサポートされる展開が余計に一層の下値追いも想定しにくいと見ています。

ひとまずは週末の欧圏財務相会合、首脳会議でギリシャ問題がどのように展開するかを見たいと思いますので、週末リスクを踏まえてポジションはスクウェアにしておきましょう。

尚、7月20日にはECB保有のギリシャ債償還期限が控えています。


※下記7月8日(水)発行の会員向けレポートより抜粋しております。

◆ドル円下値は限定的も120円トライ?

相場の火種がギリシャから中国にシフトしつつあり、8日の東京市場では中国から乱発されるテコ入れ策にかえって懸念が高まり、全面リスクオフの展開になっています。ドル円は再び一時122円割れ示現となり、直近の波乱相場の中で一瞬122円を割れる場面がこれで3回となりました。ユーロドルでドル買い地合いな分、ドル円もサポートされていますので、これまでは122円割れのあたりが下値を支えていましたが、三角持合いになってきていますので、下値をブレイクすると、次は120円ミドルあたりまで売りが進む可能性があるかもしれません。日足のチャートでも、一目の雲を下に割り込みそうな気配になっており、21日線が上値を抑えて右下がりに、90日線とのかい離が狭くなってきました。ファンダメンタルズ、テクニカルの両面からちょっと下に叩かれてもおかしくないかなという印象です。

この局面をボラティリティ重視で見るのなら、豪ドル、NZドルを基調ショートで狙うか、原油が大きく下げている面からポンド、カナダドルのショートも短期値幅取りに効きそうです。

ただし、中国も当局、人民銀行、証監会と総力を挙げて株の買い支えをしていますので、えげつないショートカバーが入ってくることを前提にポジションを取っていって下さい。

 

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