豪ドル、下値追い続くか2015.10.02

9月28日に中国国家統計局が発表した8月の工業部門企業利益は前年同期比-8・8%となり、2011年の調査開始以来最大の落ち込みになりました。このところ出て来る中国景気減速を示す指標・数値は、ジワジワと豪ドル逃避の動きに繋がり、豪ドル円、豪ドルドルとも冴えません。

豪ドルの月足チャートを見ると、9月に一目均衡表の雲を完全に下に割り込みました。他の対円主要通貨を見ても、円安トレンドが続いていた現時点で、月足で雲を下に割り込むようなネガティブな動きになっている通貨は他にありません。原油安で鈍いカナダドルも、乳製品価格下落が下押しになったNZドルも、未だ雲を下値のゾーンに置いている水準です。いかに豪ドルが、中国の景気減速と資源価格の下落がダイレクトに通貨逃避に繋がっているかがよく分かります。

9月21日にターンブル新政権が発足し、経済に敏い新首相の元で、豪経済がどのように復活して行けるか注目です。

尚、中国指標の1つとして注目されるマークイット算出の財新(前HSBC)PMIは製造業、サービス業共に速報値の配信を取り止め、今後は確報値のみの配信とするという発表がありました。速報値は9月23日に発表された8月分が最後となりますので、今後は月初の確報値発表のみ注目です。
 
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。

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