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横尾寧子のFXのはじめかた

 連日ウクライナ関係に続く報道は出ていますが、幸いなことに衝突などが報じられず、危機後退懸念で市場がリスクオンに切り替わってきています。当事国の通貨の動きを見ると、ロシアルーブルは対ドルで1/26に安値をつけてV字型の切り返しで現在まで大きく値を戻しており、ウクライナフリブニャも1/27に同様に底値をつけて切り返しています。これらマイナー通貨ですから、FXで取引するとしたら、地政学的に隣接するユーロが最大の注目通貨になりますが、このユーロも対ドル、対円で大きく上昇してきました。

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 各国インフレが続く中、金融政策の変化に金融市場が慎重な動きになっており、どの通貨を見てもあまりはっきりとしたトレンドが見えません。あまり無理したくないところです。
 
 直近では2月1日豪RBAが今月をもって買い入れ停止することを決定しました。このQEの終了が直ちに利上げを意味するものではないとしており、利上げ開始時期にはまだ先になりそうで、利上げを決定するにはインフレ率が2-3%のターゲット内で持続的に推移することが必要と言及しました。直近の豪CPIを見ると21年4-6月が3.8%、7-9月が3%、10-12月が3.5%と軒並み高が続いており、基調インフレ率も現在2.65%と高水準を記録して、インフレ率だけであればいつ利上げをしてもおかしくはない状況です。特に今年も原油をはじめとした資源価格の上昇が止まりませんから、先送りしている利上げについても前倒しする可能性が否めません。

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 2022年初のFOMCが開催されました。今年は利上げのタイミングをうかがう重要な年になりますので、今年最初の一番の大きなイベントでしたが、決定内容は想定通り3月の利上げを示唆するものでしたが、パウエル議長の会見の内容が想定以上の強いタカ派を示したものであったことから、米株3市場は揃って値を消しました。

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 19日に発表された英国のインフレ率は、年率で5.4%と過去30年間で最も早いペースで上昇していることが確認されました。2月3日に行われる金融政策会合での利上げを利上げ織り込み度が80%と「ほぼ利上げ確定」とみる向きが多く、インフレ率が高いのも当然と見て目立った反応はありませんでした。むしろ世界全体で高インフレが加速していることから、株式市場を中心にリスクオフの流れが強まっており、米ナスダックは最高値から10%下げる「調整相場入り」となりましたから、目先はこのリスクオフの動きの中で買い上がりづらい地合いになりそうです。英ポンドについては12月に続き、2会合連続の利上げが確実視される中、ベイリーBOE総裁も「インフレは一時的」としながらも「インフレをコントロールするためには何でもする」としていることから、2月会合では今後の利上げについての意識の確認となりそうです。ただインフレ加速がリスクオフの主因になっているだけに、さらな利上げ示唆は売り材料にもなりかねませんね。

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 年始に116円を付けてから調整が続くドル円相場ですが、そんなドルの動きはさておき、パウエル議長とFRBは着々と段階的な利上げに向かう素地を作っています。11日に行われた上院の公聴会でもパウエル議長は最大雇用とインフレ抑制について発言し、マーケットに対して利上げに対する耐性を付けさせるための対話を行っているようです。

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 明けましておめでとうございます。2022年については年前半ドル高という見通しを出しておりましたが、年始早々116.346迄上昇する円安ドル高の好スタートになりました。116円台乗せは2017年1月以来です。5日のNY時間に発表されたFOMC議事録(12月開催分)もテーパリングなどに対してどんどんタカ派になって行っている状況が浮き彫りになり、想定外のタカ派ととらえた株式市場が値を消すインパクトになりました。春には資産買入分がゼロになります。順当に行くと6月のFOMCでの利上げの可能性が高いのではないかと思っていましたが、FOMCの議事録を見ると、かなりピッチを上げていく様子なので、5月3.4日開催のFOMCでの利上げも現実味があるかもしれませんね。

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 先週は年内最後のFOMCが開催され、予想通りのテーパリングの加速を決定しました。22年6月には1回目の利上げが予想されます。インフレ状況が一段と深刻になればそれよりも前の段階での利上げ、また25bpで刻んだ段階的なものではなく、もっと大幅な利上げの可能性もあり得る加速度的に進むインフレに注意が必要です。

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 年内最大の注目イベントとなった12月のFOMCは、事前に当局者がマーケットに対してアナウンスメントしていた通り、テーパリングの加速を決定しました。これで買い入れは22年3月に終了し、4月以降は利上げタイミングを見ていくという段階に入ります。22年に3回の利上げを見込むことも明らかにするなど、総じてタカ派なスタンスを示しました。

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 ドル円は115円を付けた直後にオミクロンショックで急落し、その後112.53迄値を消す場面もありました。ショック安のインパクトが大きかった11月26日の1日の変動幅は2.3円で今年最大となりましたので、ドル円のロングも大分切らされたようですが、結局オミクロン自体の懸念が後退したことで114円まで値を戻し、113円割れは見事な押し目買いの場面となりました。

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 アメリカのインフレ政策が急ピッチで変化してきそうな発言が続いています。もともと疑問であった「一過性のインフレ」という見方に対し、パウエル議長が直近の発言で「持続的なインフレのリスクが高まっている」とし、現在の状況が一過性ではないインフレであることを事実上認める発言をしました。

 インフレは急ピッチで進んでおり、低所得層は生活が脅かされる状況になっていることから、FRB及びバイデン政権はこれまで求められた「雇用」から「インフレ抑制」に注力を変えて今後対応していくことが迫られます。 続きを読む

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