横尾寧子のFXのはじめかた

12日、EUのノーベル平和賞受賞が発表されました。相変わらずの露骨な選定・・・と皆さん思いますよね。ただこれでEUは崩壊しない、させないという強いメッセージが送られたのかなと感じると、今のユーロへの投資妙味も増してきます。実際にノーベル賞発表直後に開催した弊社セミナーでの通貨アンケートを拝見していると、中長期でユーロ投資へ関心を持つ方が非常に多く、大きな流れの変化が出てきているように感じますね。

また先般S&Pがスペインの格下げを発表し、ムーディーズが近く追従するのではないかという思惑がありましたが、16日のNY時間、ムーディーズは投資適格級を据え置くと発表したことも好材料となり、ユーロは対円で再び103円台まで値を戻してきました。

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QE3発動後最初の雇用統計が、5日(金)に発表されました。非農業部門雇用者はほぼ予想通りでしたが、インパクトは失業率。こちらは予想8・2%に対し、7・8%と大幅な回復の数字となりました。これは2009年1月以来3年8ヵ月ぶりの低水準です。

9月に決定したQE3では雇用が回復するまでというお題目を高々と掲げているだけに、数字だけだとかなりのインパクトがあります。

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アメリカがQE3を発動した根本には、雇用の回復を強く望むという姿勢が打ち出されていました。まだその効果が波及するには時間がかかりますが、ひとまずQE3決定後最初の雇用統計が今週金曜日に発表されます。

8月の雇用統計はNFPが9・6万で10万件を割り込み、QE3発動の引き金の一つになりましたが、今回の予想平均値はこれを上回る12〜13万人が見込まれています。ただし注意なのは失業率で、こちらは前回8・1%と若干の回復を見せましたが、今回は8・3%が予想値と悪化を見越しています。

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日米の金融緩和策が出揃い、ひとまず落ち着きを見せるかと思いましたが、日本の政治不安や極東アジアの情勢不安も併せて、再び77円台まで円高が進行してきました。25日も安住財務相が「引き継ぎの期間に空白は生じない。最後の1分1秒まで徹底的にやる。」と強いコメントを出しましたが・・・鎮静化させるパワーはありません。

2月の金融緩和発表時点76円のドル円が84円まで急伸していきましたが、その上昇分はほぼ帳消しです。アメリカの景気指標は緩やかな回復を見せてきています。住宅関連は伸びを見せており、景況指数も悪化しなくなりました。予想より良い数字が続き、NYダウは2007年の上場来高値を狙う動きになってきました。株高ドル安政策の効果が緩やかに出てきていますね。またQE3は雇用が回復しない限り無制限で実施するということを明言していますので、失業率が改善しない限りはMBSから国債やその他金融商品に広がるのではないかという強い姿勢も知らしめています。

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ECBの緩和決定に続き、ドイツ憲法裁判所もESMを承認することで決着がつき、ユーロの悪材料が出尽くしになってきました。加えてFOMCでアメリカも緩和策を発動したことでドル売りが進み、ユーロの強さを後押しする動きになっています。

ユーロドルは1・31まで続伸。今年4月以来の高値まで上伸してきました。7月には1・20割れ寸前までユーロ売りが進みましたので、2ヵ月で1000ピップス以上もの上伸を見せたわけです。

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アメリカのFOMCを控えて、各国緩和への期待が高まる中、この夏ぐらいからマーケットの動き方に変化が出てきたように感じます。例えばリスクオンですが、ネガティブ要素が出る→株価が下がる→全面円買い、ドル買いという動きが一連のパターンとして繰り返されてきていましたが、この動きにばらつきが見られるようになりました。理由はファンダメンタルズにあるわけですが、円高もユーロ売りもある程度歴史的な水準まで動いたあとなので、もう一段の突っ込みをするには心理的に負担なところもあります。その点を突かれて、反発場面がこれまでよりも強いかな?という印象でしょうか。なので、これまでのリスクオン、リスクオフという一連のパターンの見方を変えて、トレードポジションを構築していく必要があると思います。

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先週8月31日(金)、バーナンキFRB議長の講演がジャクソンホールで行われました。内容自体は早急なQE3の実施を促すものではありませんでしたが、雇用情勢に強い懸念を抱いていること、必要ならば追加的な金融緩和措置を取るとしたことで、QE3実施の期待をつないだという落とし所になりました。

これを受けて7日に発表される8月の雇用統計には、一段と注目度が高まります。

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為替市場は全体的に方向感がないまま、ドル円、クロス円上昇という動きが続いています。現在の最大の注目点は、今週金曜日(31日)にアメリカで行われるジャクソンホールでのバーナンキ議長の講演内容になっています。この会合はカンザスシティー地区連銀が主催する経済シンポジウムですが、この場で2010年にバーナンキ議長が「QE2を示唆」したことでがぜん注目を集める会合です。2010年にここで明言し、実際に発動したのは11月でした。

バーナンキ総裁のコメント期待の先は、9月FOMCでのQE3があるかどうか?というところですが、これについて直近のロイターのアナリスト調査では45%が実施するという見通しで、8月中旬の60%から大きく下回ってきました。

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8月も終盤に差し掛かってきました。特段の円高進行は見られず、ドル円は79円台で推移するなど為替に対する安心感が広がってきました。またユーロも99円台まで値を戻すなど、手掛かり材料がないままリスクオンの動きになっています。積極的な買いというよりは、ショートカバーという見方が大勢ですが、ドル円、クロス円共にレンジが切り上がったのは株価にも好材料ですね。

その中で比較的鈍かったのが豪ドルです。ユーロが値を戻る中で、対豪ドル、NZドルでもかなりの巻き戻しが起こりました。1986年以来の水準までユーロ安が進んでおり、戻り余地も高かったことから、全般的に円売りの中オセアニア通貨の地合いは重いという印象でした。加えて17日に豪財務相が「豪ドル高がさらに進んだ場合金利を引き下げるべき」と言及したことで一旦売られる場面もありました。

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欧米を中心に休暇シーズンに入っており、日本のお盆休みの真っただ中、為替市場にはこれといった材料もなく動きが読みにくい地合いが続きます。例年と異なり、今年は円安が目立ち、またユーロの買いが散見するなど、ショートカバーも含めたユーロの戻しが際立っています。ユーロ円は97円半ば、ユーロドルは1・2380、歴史的な安値まで売り込まれたユーロ豪ドルも、1・16で下げ止まり反転し、現在1・77後半までユーロ買いが進んできました。

月初のECBを終え「緩和に対し強力な行動を考える」といったドラギ発言が、次回のECBを前に期待値を高めていることも戻りの大きな要因になっているようで、想像以上のユーロ反発という印象です。

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