横尾寧子のFXのはじめかた

3月13日は、日銀の金融政策会合と深夜NYのFOMCが重なり、市場は「追加緩和策」に動向を材料に展開しました。日銀については追加緩和策を出さなかったことが嫌気され、株価も引けにかけて急速に値を消しましたが、為替はひとまず良い押し目というところで、下げたところの買いエネルギーが強かったですね。

そしてFOMCでは追加緩和の後退を示唆し、それが市場全体に米経済の安心感と広がって、ドル円は83円台まで上昇、NYダウも200ドル超の上伸で引け、景気底離れを一段と意識させる動きになってきました。

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3月5日のNY株式市場は200ドル以上の下落となり、今年一番の下げ幅を記録しました。ギリシャに再び債務削減を巡る不透明感が広がり、デフォルト不安が台頭。これまで繰り返してきたことではありますが、かなり上昇した後だけに、金融市場全体に調整場面を提供する形になっています。

外為市場では、豪ドルの先行きへの懸念も併せて不安感が広がり、一旦は利食いと「やはり円買い」という流れが加速。ドル円、クロス円とも日足でMACDも高値でのデッドクロス。21日線割れが見られる通貨もあるなど、ちょっと大きい調整になりそうなので、注意しておきましょう。

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先週当コーナーで、そろそろ豪ドルに陰線を挟むのでは?と書いていたのですが、週末にかけて値を切り返し、結果下ヒゲを引いて陽線で引けました。これで8本連続陽線です。改めて過去のチャートを見返してみると、2003年3月から6月にかけて、16本連続の陽線記録を作った場面がありました。70銭から81銭まで16週間で11円の値上がりです。

この豪ドルの安心感を広げているもの1つに、豪中銀が「現在の金融政策が適切」という議事録を出したことも追い風です。今年に入って利下げ不安が高まっていたのが、これで利下げという不安が解消されて、買い安心感に広がっています。

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20日の欧州財務相会合によるギリシャ支援策合意を受けて、マーケット全体に材料薄の方向観のイマイチ見えない雰囲気が出てきています。特に月半ばから後半にかけては主要指標の発表も薄くなる時期にあたります。年初からここまでにかけての力強い右上がりトレンドも、このあたりで一旦一服となるかもしれません。

特にこのところ上昇の勢いが強かった豪ドルなどは、週足チャートを見ると7本連続陽線が続いています。今週は今のところ陰線になっていますが、こればかりは週が終わってみないと分かりませんね。ただ、7本連続陽線の後ですから、むしろ陰線が出てくれた方が、一旦ガス抜きになって、次の動きが出やすいかなと個人的には感じています。

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日銀は14日の金融政策決定会合で、脱デフレを目指した追加緩和策を継続し、資産買い入れ枠を9兆円から10兆円に増額することを決定しました。インフレ対策として、日銀初の1%インフレターゲット導入を決定したことが注目されました。

しかしこのインフレターゲットですが、正確にはインフレゴール。このゴールという言葉は先月FRBが2%のターゲットを導入した際に用いた表現であり、日銀はFRBの枠組みに近い形でインフレ対策を行うことを示したということになります。

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中東情勢を背景に、資源そのものや資源通貨への注目が高まってきました。特に原油の需給バランスが最大のポイントですから、原油上昇に関連するカナダドルは久しぶりにマーケットの目が集まっていると感じられます。

日足の一目均衡表を見ると、昨年5月に雲の下に突き抜けて以降、右下がりの下落トレンドが続き、雲は厚い上値の壁となってきました。何度か雲抜けをトライするもすぐに押し戻され雲を割り込むという動きが続いてきましたが、今年になってから動きが変わってきています。

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久しぶりに101円台まで値を戻したユーロですが、加えてアメリカが緩和策の延長を示唆したことから対ユーロでのドル売りが進んだことで、値を保つ展開になっています。再びドル安懸念が高まってきている中で、ユーロはしっかり100円台をキープしつつも、ポルトガル国債の利回りが最高水準となり、スペインのリセッションも目前となっているという、厳しい状況は変わりません。一時的には再び100円を割り込むことを想定しておきつつ、ネガティブなニュースに対してどれだけ耐性が出来てきたか、ここは見極めるポイントになって来るかと思います。

前号の「為替ばんざい」のコーナーでも触れましたが、ユーロが100円台を回復し、一旦水準を切り上げてきました。前回つけた97円台が下値のサポートとなりやすいことからも、テクニカル面からは売られる目安が付きやすいところですね。

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1月25日の午前、豪ドルの第4四半期CPIが発表になりました。結果は前年比が予想+3・3%に対し、+3・1%、前期比が+0・2%に対し、0・0%となりました。予想値より低かったことで、発表直後は売りが集まりましたが、数字としては堅調で、年率3%台を維持している間は、RBAも利下げに転換するのは難しいだろうという空気が支配的です。

昨年の利下げはユーロ不安も真っただ中でしたが、今はすでにある程度の材料は出てきており、ユーロの反発も見られてきました。この流れで行くと、今年1回目となる2月7日の金融政策会合での政策金利は、現状維持ということになりそうです。

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先週末にS&Pが欧州各国の国債格下げを発表したことでユーロ売りが進み、ユーロ円は97円割れ寸前のところまで値を消しています。ムーディーズの追随が不安視されていましたが、ムーディーズはフランス国債をAaaで据え置き、連鎖的な暴落を回避することはできました。しかし、このホッとした空気はつかの間のもの。いよいよギリシャのデフォルト懸念が高まりを見せてきています。

同国のパパデモス首相は民間債務団との交渉において「間もなく合意に至る」と話しており、ギリシャのデフォルト懸念は緩和したと捉える向きも存在しますが、実際には市場の視線はもっとシビアなものです。現に現在は交渉中断中で、EU側からさらに厳しく合意に向けた交渉促進を求められることになりそうですが、3月に控える大量の国債償還までに交渉が無事にまとまるかどうか、日一日と期日は迫り、デフォルト確率も高まります。

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最近は市場の注目ニュースの移り変わりのタームが本当に早いですが、ユーロ安から目線が再びイランへ。10日、イランがウラン濃縮作業を開始したことを受けて再び中東産原油の需給懸念が高まっていることから、豪ドル、NZドル、カナダドル、またFX取引外通貨になりますが、ロシアルーブルなどの資源国通貨への買いが集中しています。

この中でチャートを見比べてみると、豪ドル、カナダドルは三角持ち合いでまだもみ合い中ですが、NZドルは三角持ち合いを上に放れ、一目均衡表で雲を上放れ、遅行線も日々線を下から上にゴールデンクロスと良いシグナルが続出しており、買い継続が続きそうですね。特にユーロが大きく値を下げた後で、上にも下にも手掛けにくい中で、テクニカルとファンダメンタルの両面から買いやすいというのは魅力が高まります。

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