横尾寧子のFXのはじめかた

お盆休みに入って、11日から3回連続、中国人民銀行は元の対ドルでの切り下げを行いました。1回目は完全なサプライズで「1回限り」と当局側からの発言も報じられていましたので、2回目もびっくりなサプライズ、3回目については「またか・・・」という空気感で、市場も過度な反応にはなりませんでした。この元切り下げを受けてドル買いが強まり、ドル円は125円28銭まで上昇しましたが、高値は続かず値を消し、現在124円台で小動きになっています。上値の重たさが意識されています。

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8月4日に発表されたフォンテラ社の乳製品取引価格指数(GDT)が発表され、前回をマイナス9・3%と一段と大きく下回ってきました。2002年以降で最低水準と乳製品価格の下落が止まらないことを改めて確認されました。

先週末合意が見送られたTPPも、NZ側が乳製品の市場開放、完全撤廃を主張したことが折り合えなかった点も報じられていますが、中国市場の需要が急速に低迷している中で、乳製品価格下落も止まらないNZの必死の攻防が伺えます。

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24日に0・25%の利下げを実施したNZですが、29日にウィラーRBNZ総裁が追加利下げについて言及し、NZドル高は正当化できず、持続不能と認識。輸出商品価格安を考慮すると、一段のNZドル安が避けられないと強調したことで、NZドルの追加利下げの思惑が高まってきています。

NZでは乳製品が輸出の3割を占めるほどシェアが高く、この乳製品の取引価格は乳製品大手フォンテラ社が月2回発表するGDT価格にて定められます。このGDT価格が、直近では2013年4月に高値を付けて以降下落に転じ、7月2回目の発表では566まで値を下げ、6年ぶりの乳製品価格安を更新しています。

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6月5日の高値125円85銭から中国経済減速懸念の120円40銭まで大きく値下がりしたところは買い需要が強くV字型の切り返しになっていましたが、124円50銭を届かずに押し戻され、123円台でジリジリと値を消す動きになっています。大きく見ると120-125のレンジになりますが、125円には6月10日の黒田総裁発言による「黒田シーリング」が存在することも上値を追いづらく、120円を割れる水準は買いが集まりやすいという点で、実際には121-124の小幅レンジが続きやすいかもしれません。

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7月1日発行の週刊レポート会員向けレポート「為替ばんざい」のコーナーで、ギリシャ問題の次を見るという点からドルに続き利上げ思惑高まる英ポンドを取り上げておきましたが、この英ポンドの動きが活発になってきています。

14日のロンドン時間、カーニー総裁の「利上げ開始時期が近づいている」という議会証言からポンド買いに勢いが付き、続いてマイルズBOE委員が「米利上げを待つ必要はない」と見解を示したことで、現在0・5%の低金利を据え置いているイギリスが、早ければ年内にも利上げを開始してくる公算が高まってきました。

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下記7月8日午前発行のレポート向けに書いたコラムですが、同日8日に122円を割り込んだところから、NY夜半にかけてNY証取のシステム障害による売買停止が不安感を高めたリスクオフの売りに繋がり、120円40銭まで下落するドル安の展開になりました。

日足チャートを見ると、抵抗ゾーンの雲を一気に下に抜けていきました。ファンダメンタルズの面でも、中国経済減速不安を背景に9月利上げに時期尚早という空気が出てきましたので、ここからしばらくは122-123円の雲が上値を重くし、もみ合いになりやすいかもしれません。ただ、豪ドルをはじめとした資源国通貨の売りや、ギリシャ問題でユーロにも買い材料が無い分、結局ドル以外は買いづらいのが現実。他通貨売り=ドル買いでドルがサポートされる展開が余計に一層の下値追いも想定しにくいと見ています。

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ちょうど2週前、ギリシャのデフォルトが確定的と相場を賑わす。

先週、ギリシャの救済が決まりデフォルト回避になるだろうと相場がドテン。

そして週末の欧州財務相会合で、ほぼ支援延長が決まるだろうとドヤ顔だったバルファキス(ギリシャ財務相)の顔が突然暗転!会議中にギリシャが7月5日に国民投票を行うと報じられ、寝耳に水の欧州財務相お歴々がいい加減匙を投げたところでギリシャはデフォルトの階段を上り詰めています。が、上り切っていない週明け29日、ギリシャは銀行と株式市場を休みにし、世界に不安感を広げました。また自国民に決断を委ねた愚宰相が、返す立場のクセに支援期限切れ直前に「新提案」をサラッと出してきました。それも含めIMFは7月1日にギリシャをデフォルトとはせず「延滞」と言葉を濁し、欧圏も引き続き協議することを明らかにしています。

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ギリシャ問題に日替わり、週替わりで振り回されていますが、7月以降は再びアメリカの利上げ時期が相場のカギになってきそうです。

6月24日、パウエルFRB理事は「自身の見通しで、今年の利上げは9月と12月の2回と見る。」「9月利上げの確率は五分五分」「利上げのタイミングより、その後の利上げのペースがより重要」と発言し、ドル買いに勢いがついています。金融政策を決定するFOMCは7月にも開催されますが(28-29日)、この時は米経済に対する見方や利上げのペースについての言及が焦点となり、注目の9月16-17日のFOMCに向けて相場が作られていくと思われます。

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6月11日のRBNZ理事会で0・25%の利下げを決定したNZドルの動きが依然として緩慢で重い展開です。利下げの事前予想は半々と報じられていましたが、今回は据え置くというコンセンサスの方が強かったように思います。実際に発表後のNZドルの下落はサプライズ反応でしたし、その動きはまだまだ止まる様子がありません。

RBNZは声明の中で、NZドル高けん制をするとともに、追加利下げが必要な可能性があると示しました。NZ経済の輸出3割を占める乳製品価格は世界的に下落の一途を辿っており、乳製品大手フォンテラ社が「乳製品価格は下げ止まる」とコメントするも、2週間ごとに発表されるGDT指数(乳製品取引価格指数)は現在、6年ぶりの低水準まで落ち込んできました。

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4月から5月にかけて独10年債利回りが急騰し、ユーロを押し上げる動きとなり活発なボラティリティを見せましたが、これについて6月4日に行われたECB会合にてドラギ総裁が「高いボラティリティに慣れる必要がある」と容認したことで、独10年債利回りは再び急騰し、一時1・0619まで上昇。昨年9月の利回り水準を示現しました。

この債券の高いボラティリティについてはバイトマン独財務相も11日「債券ボラティリティを歓迎」とコメントし、現在の債券ボラティリティが異例に高いということは無いと容認する姿勢を示しました。独10年債の利回りは経済状況を鑑みると1~1・5%程度が妥当と見る向きもあり、ECBが利回りの急変に介入しないことも確認されたことで、債券売り、利回り上昇からのユーロ高機運となる可能性があると考えられます。

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