横尾寧子のFXのはじめかた

先週末の米雇用統計を受けてリスクオンの雰囲気が強まっていましたが、季節的なアノマリーも相まって、ややパワー不足です。例年8月は円高が加速しやすいと言われています。8月は中旬に米国債の大量入札や償還があり、本邦企業の9月末中間決算に向けたリパトリも進みやすい時期で、お盆休みもはさんで円高に進みやすいと言われています。実際に1999年以降昨年までの8月のドル円相場を見てみると、71%が月足陰線になっており、陽線確率はわずか29%と、1年12ヵ月の中で一番円高率が高い月になっています。
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8月2日に発表された日本の経済対策は、事前に報じられたように事業規模が28・1兆円、今年の真水は3・75兆円とサプライズは無く、同時刻に麻生財務相が50年債の発行を否定し「40年債発行増額を市場参加者と相談した」とコメントしたことで、先般期待で盛り上がったヘリコプターマネーの実施を完全に否定した形になり、ドル円相場は101円台まで続落、クロス円も全般下落基調となっています。
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8月11日(木)早朝のRBNZ会合で利下げ見通しが強まっているNZは、7月21日に中央銀行が経済予測を発表しました。その中で、NZドル高に言及し「一段と下落する必要がある」「NZドル高でインフレ見通しが高まりにくい」とし、「追加緩和策を講じる可能性はある」という見通しを示しました。RBNZは1~3%のインフレターゲットを設定していますが、直近発表された消費者物価指数は+0・4%と、ターゲットをかなり下回っており、追加緩和策を講じる可能性は強いと見られています。
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NYダウ9連騰で株式市場に買い安心感が広がっており、ヘリマネ・追加緩和や大規模経済対策期待を背景に、ドル円相場も急ピッチの円安地合いが続いていましたが、目先は調整色が強まっています。まずヘリマネについては、Bloombergの「いつも」の記者が「日銀内で巨額の長期国債を買い続ける現在の量的・質的緩和持続の可能性について懸念を示す動きが増えつつある」と21日に報じました。現在の緩和行動への否定です。となると、ここのところヘリマネの期待が強まってしまっていましたが、現実的には現在の緩和持続・拡大が現実路線かもしれないという観測も。
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7月15日の円相場は、英がEU離脱を決めた6月24日以来の106円台回復となり、98円65銭の安値から7・8%もの上昇で、7銭以上の値幅を付けて上昇となる急騰地合いを見せています。
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BREXITショックの100円割れから急速に値を戻して103円台まで反発していたドル円ですが、5日のリスクオフ地合いで再び円高が加速し、100円台まで値を消してきました。今週末は参院選挙を控えていますから、加速度的な円高進行が見られれば、当局も何らかの円高ストップをかける可能性も示唆されますが、8日は米雇用統計が控えており、介入しようが何しようが、結局金曜日の夜に出る雇用統計次第ではないかと思われます。
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英のEU離脱投票から数日経過し、市場は少し落ち着きを取り戻して買い戻しの相場地合いになっていますが、米FF金利先物市場が織り込む今後のFOMCの決定については、7月FOMCが利下げ確率4%(27日は7%)、12月で利下げ確率8%、利上げ確率17%と、利上げ予想が一転して利下げの思惑が台頭してきました。これまでの利上げ時期を探る動きは消滅し、7月のFOMCでは(議長会見はありません)声明の中で世界経済についてどのような見通しを含めるのかがポイントに変わりそうです。あまりにハト的な内容であれば、利下げ懸念は一段と強まる可能性もあるのでは。
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6月23日未明(日本時間24日)、イギリスのEU離脱が国民投票により確定しました。投票率は72・1%で、2001年以降の総選挙と比較して突出して高く勝敗は拮抗しましたが、最終的には離脱が51・9%、残留が48・1%と僅差で離脱が勝利しました。
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来週、イギリスの国民投票を目前に控え、先行き不安感から手出し辛い雰囲気が強まってきました。とにかく現金比率を高めて様子を見るという空気が強いですから、無理な手出しは無用と見て、ここは休むも相場を決め込むべきかと思います。
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6月3日に発表された5月の米雇用統計は、市場の利上げ期待を剥落させる内容となりました。詳細については既報ですから割愛させていただきますが、この発表を受けて米株は利上げが遠のいたことで安定した動きになるも、為替市場はドル売り一色でドル円は106円台まで急ピッチで円高が進み、その他のクロス円もドル円に引っ張られて値を消す展開になりました。
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