横尾寧子のFXのはじめかた

相場のお盆進行がひとまず落ち着き、北朝鮮問題もやや沈静化、次は来週行われるジャクソンホール会合が焦点になり、目先は手掛かり材料が無い宙ぶらりんな状態になっています。地政学的リスクに絡む売りと買い戻しが落ち着き、今は売るにも買うにも中途半端ですが、クロス円はやや買い優勢でしょうか。
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物騒な夏2017.08.10

1年で一番円高になりやすい8月に入りました。ドル相場は、8日に発表された6月の求人労働移動調査(JOLTS)が前月比46万1千件増の616万3千件となったことで、統計開始の2000年12月以降最高を記録する好数字となりました。先般の雇用統計も合わせ、一時期薄れていた年内の追加利上げに含みを持たせる雇用の回復を確認させる数字になったわけですが、ドル円は再び110円を割れる動きになっています。
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8月相場に入りまして、ドル安につられて、次第にクロス円がかなり重くなってきました。ユーロ円、ポンド円あたりは未だ値を崩していませんが、このところ堅調だった資源通貨の豪ドル円、カナダドル円、そしてNZドル円などは一服傾向が鮮明です。豪ドルについては先般も8月相場が下げやすいというアノマリーになっている点をお話ししましたが、そもそも全体的にドル円の崩れが足を引っ張っているような様相です。まずは、今週末の米雇用統計で、今後ドル安がどれぐらい続くのかという見通しが伺えそうですから、そこから再度トレードポジションを考えても良いと思います。ただまぁ来週はお盆に入りますし、無理をする場面ではありません。一旦ポジションをスクエアにして、お盆明けから参入するように準備しておけば十分かと思います。
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このところしっかりした経済指標が好感されている豪ドルですが、こうなると付き物の「RBA高官による通貨高けん制発言」が出てきました。21日、デベルRBA総裁補佐が「豪ドルの上昇は豪経済の支援とならず」「通貨の強さは経済の調整を混乱させる」と通貨高を好ましく思っていない点を市場にくぎ差しました。続いて26日には、ロウRBA総裁が「豪ドルはもう少しだけ低い方が好ましい」と更にけん制し、これらの発言の連発に、少し動きが重くなってきました。
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先週11日に114円まで付けてテーパリングと次の利上げ時期を伺う堅調な上昇だったドルですが、再び急落してきました。18日、米上院共和党による医療保障制度改革(オバマケア)改廃に向け、可決に必要な過半数を確保できないことが明らかになりました。そもそもオバマケア廃止法案を可決させることも厳しい状況になっていることから、トランプ政権が掲げてきた財政・経済政策が施行出来ないのではないかという不安感が、ドル売りに繋がっています。
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先月、突如思惑が浮上したカナダの利上げですが、12日のBOC理事会で25bpの利上げが決定しました。実に6年10ヵ月ぶりの金利変更となり、カナダドル円は89円33銭まで上昇し、2015年12月以来の水準となりました。声明を見ると、弱含みのインフレは重視せず、根強い不透明感を背景に、金利の先行きについては指標次第にするとして、追加利上げに言及することなく終わりました。しかし、この言い方は追加利上げを否定したわけでもありません。インフレが低くても、経済指標が強ければ利上げを行うという姿勢を示したことになりましたので、利上げ決定後も高値到達感の売りはあまり出ませんでした。
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6月13日に浮上したカナダの利上げ思惑以降、カナダドルの堅調な動きが続いています。対ドル、対円ともに堅調なカナダドル上昇地合いになっており、対ドル週足チャートの一目均衡表では、今週雲を下に割り込んできており、雲を完全に下に割り込めば一段のカナダドル強地合いが強まりそうです。
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イアン・ブレマー氏率いるユーラシアグループが年始に公表する「2017年世界10大リスク」の10番目に「南アフリカ ズマ大統領を巡る政治危機」というものがありましたが、その南アフリカの迷走ぶりは色濃くなるばかりです。
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英総選挙を終えて、ポンド売り目線が依然続いています。5月10日につけた148円の高値から、キレイな右下がりボックスの形が継続しており、選挙を通過して一段安となりました。
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大変ご無沙汰しております、横尾です。3月よりコラムをお休みさせていただいておりましたが、6月より再開させていただきます。どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

株価2万円、NYダウ史上最高値更新と、株価の堅調さが下支えしてくれているような印象を受ける為替市場は、ちょっと「何か」が起こると、ぐらっとしてしまいそうな雰囲気が続いています。ドルも1ヵ月前は114円まで上昇していたのが、直近では110円を割り込んできており、買い安心感がありません。極東リスクに英テロリスク、直近ではカタール断交など次から次へと波乱含みな問題が出てきていますので、無理もありませんね。
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