また北朝鮮2017.08.10

8月8日にNYダウは11日ぶりに値下がりしました。このところ好調に連日過去最高値を更新していましたが、トランプ大統領が北朝鮮に対して「これ以上アメリカを脅かせば、世界がこれまで目にしたことのないような攻撃と猛威に直面することになる」と警告を表明したため、不安感が台頭しました。これに対して北朝鮮は国営通信が「グアム島への攻撃を検討している」と報じるなど、アメリカと北朝鮮の間の応酬が激しくなってきました。

9日には日経平均やTOPIXも急落して、3~4月の下げ再来を感じさせています。

既に国連は8月5日の安全保障理事会で、北朝鮮に対する経済制裁を強化することを決議し、中国やロシアもこれまでの慎重姿勢を変えて決議に賛成し、全会一致の形となりました。今までとは違ってさすがにこれ以上北朝鮮を放置しておくことは出来ないというムードが広がってきています。

今年春に不安感が高まり、日経平均が急落する場面がありましたが、その時よりも現在の方が遥かに軍事的脅威が高まり、アメリカをはじめ国際社会がこれまでとは違う空気に変わっている事は大きな変化です。

私はかねてから一貫して今年後半は前半とは違い、相場の変動が大きくなると言い続けてきましたが、北朝鮮問題は注意を怠ることが出来ません。今すぐに戦争が始まることは考えられませんが、9月以降は更に緊張が高まる可能性がありますので、日本はとばっちりで円高・株安になりやすいだけに十分注意しましょう。

9月から10月にかけては北朝鮮問題を始め、日本国内でもひょっとすると10月に解散総選挙が実施されるのではないかという観測も流れています。そうしたことを色々考え合わせなければならない秋相場に向かっていきます。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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