日経平均は2万2500円台まで上昇してきました。前々回の当コラムでは「もうはまだなり」ということで、年末にかけての株高の方向性を想定して対処すべきだとコメントしました。
続いて前回の当コラムでは「日経平均の連騰記録は途切れてもアベノミクス相場がスタートした時や、2005年の郵政改革総選挙後の外国人主導による上昇相場を参考にすべきだ」と書きましたが、予想通りの展開になっています。
10月のセミナーでも日経平均の次の上値の目安は2万2700円台から2万2900円台にかけてのゾーンであると指摘しました。特に1989年12月末につけた史上最高値3万8915円から、リーマンショックの大底2008年の安値6994円までの歴史的な下げ幅の半値戻りである2万2955円を達成することが何よりの大きな目標となります。
そもそも2015年6月の2万952円で、アベノミクス相場が終わったと見ておかしくはない状況でした。それをひっくり返して高値を抜いてくるのは奇跡的なことだとお話してきましたが、今、その奇跡が目の前で起きて、日経平均も戦後最長の連騰記録を作ったわけです。
昨年12月に発売した早見の「九星気学と干支からみた大予測」で、今年の日経平均は上に放れる動きになってきた場合は2015年の高値を抜くと書いておきましたが、その予測がズバリ的中しました。
バブル相場は1987年のブラックマンデーの大暴落を挟んで前半と後半とに分かれた大きな上昇相場でした。今回の場合2015年から16年にかけての大きな下げがアベノミクス相場の前半と後半を分ける場面だったと言えます。後半の大きな株高が始まっていますから、私もそのトレンドには素直に乗っていく投資作戦を進めています。
多くの個人投資家はここまでの株高にはなかなかついてこられない状況でした。それだけに上げのクライマックスに向けてまだまだ見どころがあるでしょう。
セミナーでもお話した通り、10月相場が強かった場合は年末に向けての株高につながりやすい季節的な習性があります。今年もそのパターンです。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。