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不気味な米金利上昇2018.02.23

日経平均は2月14日に2万950円まで値下がりして、200日線をザラバで下回りました。これは昨年9月の底打ち以来5ヵ月ぶりです。これでひとまず値ごろ感から下げ止まった形になり、今週19日には2万2150円台まで戻してきました。

しかし1月のアベノミクス相場の最高値から2月14日の安値まで13・2%下落してベアマーケットに入り、その急落に対する反発場面ということで過大評価は出来ません。

21日には25日線と75日線がデッドクロスしました。これは昨年10月初めにゴールデンクロスして以降で初めてです。昨年8月や4月のデッドクロスの時はその後しばらく調整安が続きました。今回の場合にはそれらの時よりも高値からの下落率が大きく、2015年のピークアウトで崩れた時以来の悪い形ですから慎重に見る必要があります。

また、アメリカの金利の上昇も収まってはいません。アメリカの10年国債の利回りは今週再び2・9%台に上昇してきました。月末終値ベースで見ると2000年1月末の6・66%と、2007年6月末の5・03%を結んだ現在まで18年間に及ぶ右下がりの抵抗ラインを今月完全に上に突破してきました。月足チャートではハッキリと右上がりN字型の金利上昇パターンに変わっており、今回のアメリカの金利上昇を軽く見るわけにはいきません。

ひとまずNYダウも下げ止まって急反発しましたが、私は波乱含みと見ています。

こうした状況下で早見のEメール会員FAX会員、及び有料情報では日経225ダブルインバースETF(1357)を買い推奨して持続していただき、下げ波乱が起きた時に備える形を継続しています。

その一方で、新興市場中心に小型株の短期値幅取りに取り組む二面作戦を進めています。週刊レポートでも直近では小型株に目を向けて買い推奨してきました。繰り返し解説してきたように、今回の下げ波乱は2015年のピークアウトで崩れた時以来の悪い形です。ぬかよろこびは禁物であり、引き続き警戒を怠らないように見ていきましょう。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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