6月相場は、2015年型の弱い形をひっくり返すことが出来るかどうかという力が試される場面であることを繰り返しお伝えしてきました。ここへ来て米中貿易戦争が再び激化してきた為、世界中に不安が広がっています。
日経平均も今週はまた急落して崩れて来ました。日足チャートは6月14日から19日まで4日連続陰線となりましたが、これは2月27日の戻り高値2万2502円から3月5日の安値2万937円までの5日連続陰線以来3ヵ月ぶりです。終値ベースでは2日連続で25日線を下回りました。前回5月25日に2日連続で下回った時や、3月20日に同じく2日連続で下回った時、いずれもその後、日経平均は一段安になっていきました。更に言えば1月23日に今年の最高値を付けた後崩れたわけですが、その直後1月31日に2日連続で25日線を下回った時も、その後2月14日の安値まで非常に大きな下げに見舞われました。
今週はTOPIXの週足MACDがデッドクロスしてきています。前回2月にデッドクロスして以来です。
マザーズ指数は4月の安値を割り込み、昨年10月以来の安値に落ち込みました。
それだけではなく、米中貿易戦争や中国の景気減速を背景に、上海総合指数が1月の高値3587から今週19日に2871まで2割下げています。これで2016年9月以来の安値になりましたが、この結果今月は上海総合指数は60ヵ月線を割り込みました。月末終値で確定すると2014年10月以来となります。
中国の株価は2015年に大暴落を引き起こしていました。これが日本株にも大きな影響を与えましたが、やはりこのように見てくると2015年型の状況であることが変わりないと思われます。
したがって引き続きこの弱い形をひっくり返すことが出来るかどうか、或いはそのまま崩れてしまうか、今月は非常に重要な場面と思われます。
既に早見のメールとFAX会員、レポート会員、有料情報ではいずれも日経225ダブルインバースETF(1357)の買いで下げ波乱に備えていただいています。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。