常に油断なく2018.08.03

今年前半の日経平均は昨年12月に発売した『九星気学と干支からみた2018年の大予測』の中で書いておいた通り、おおよそ2万円と2万4000円のゾーンで収まりました。その上で6月からセミナーなど色々な場でお話をしてきたのは「今年後半はこのゾーンを上下どちらかに放れていく大きな変化が予想される」というものでした。

それを踏まえて7月相場での動きを振り返ると、日経平均とTOPIXは共に1月の最高値とその後の戻り高値を結んだ右下がりの抵抗ラインを上に突破して、大きな三角もち合い上放れとなりました。

これはドル円も同じで、ドル円は2015年の125円台とその後の戻り高値を結んだ右下がりの抵抗ラインを7月に上に突破しており、円安方向への大きな変化を見せていました。

今年後半の相場に入っていますが、このようにチャート的には株価は全体的に上昇していくことを期待させる形になっています。

しかし、一方で米中貿易戦争や日米貿易摩擦、アメリカとイランの対立、ドイツやトルコの不安、そして日本国内でも企業業績が今までとは違い、明らかに減益や下方修正が多くなっていることや金利上昇など懸念材料もいくつもあります。

過去の歴史を振り返ると、大きな下げ波乱が起こるのは8月から10月の夏から秋にかけての局面が最も要注意の時期と言えます。素直に上に向かっていけるか、それを押し潰すような動きが出てくるか油断は出来ません。

今回、日銀が金融政策に修正を加えましたが、とりあえずは波乱無く通過しました。こうした状況の中で強さをしっかり保っているものや、逆に長らく下げ相場が続いていた銘柄で底打ちから上昇への転換を示唆しているものなどに、特に目を向けて取り組んでいきたいと思います。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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