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そろそろ反発期待2018.08.24

日経平均は7月5日の安値2万1462円に対して、今月の下げ波乱は8月13日の安値2万1851円で下げ止まっており、今年の最安値であった3月の2万347円から安値を切り上げています。

ところが相場の実勢を示すとされているTOPIXは今月16日に1667まで下げて、7月5日の安値1671を割り込んでしまいました。マザーズ指数やジャスダック平均も7月5日の安値を割り込んでおり、マザーズとジャスダックは今年の最安値も更新しています。つまり日経平均だけが支えられている形であることが分かります。

TOPIXの月足チャートでは6月末に5ヵ月線と10ヵ月線がデッドクロスしていました。これはアベノミクス相場が始まって以来2回目で、前回はその後更に大きく下げていきました。

加えて今月は5ヵ月線に続いて10ヵ月線も下向きに転じました。これもアベノミクス相場が始まって以来2回目で、前回は2016年1月に下向きに転じ、1月末の1432ポイントから翌2月に1193ポイントまで更に大きく下げていきました。今回もTOPIXの月足を見ると、今月は再びある程度の陰線で下げ始めた形を見せています。しかも途中段階で今月は20ヵ月線も割り込んできました。これも2016年1月の時と同じです。

とはいえ、ひとまずTOPIXも7月5日の安値を割り込んだ後は3月と7月の安値を結んだサポートラインで踏み止まっており、日経平均は今月初めて4日連騰になりました。ドル円もMACDや5日線と75日線がゴールデンクロスして円安に反転していますので、ここは反発を期待したいところです。

トルコ問題は小康状態になっていますが、米国の中国に対する新たな貿易制裁の発動でも株価は下げませんでした。イランとの関係悪化、イタリアの財政不安など火種はあちらこちらに残っており、火の年である2018年はどこで次の火の手があがるか全く油断ができない年です。そう簡単に不安感が解消されるとは思えません。中国の株価も依然として下げ基調に変わりなく、短期的な反発を交えながら値下がり傾向が続いており、まだ底打ちには至っていませんが、東京市場はそろそろ反発場面が見られるのではないかとみています。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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