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2万3000円の壁が厚い2018.08.31

以前もラジオ番組セミナー等でもお話ししましたが、アベノミクス相場が始まって以降振り返ってみると、日経平均は8月初めと12月末を比較すれば2015年を除くと全て2桁の上昇率になっていました。つまり2015年以外の2013年、14年、16年、17年は全て8月の押し目は年後半の相場に向けての絶好の押し目買いのチャンスになっていたわけです。問題は今年の場合、その2015年以来の大きな調整安になっていましたので、ヌカ喜びは禁物だという立場でコメントしてきました。

直近でも日経平均以外はTOPIX、ジャスダック、マザーズいずれも7月の安値を割り込んでいました。日経平均も8月13日の安値を境に、特に先週から戻り相場が目立っていますが、8月28日現在では5月以降作られている2万3000円前後の強力な上値の壁をまだ突破していません。

出遅れていたTOPIXも先月と今月の月足は2ヵ月連続で下ヒゲを引いており、それなりの下値抵抗力も見せています。TOPIXは今月10ヵ月線が下向きに転じましたが、とりあえず全体的には落ち着きを取り戻してきました。

今週、日経平均は昨年10月以来の8日連騰となりましたが、昨年10月はその後更に値上がりしていき、11月9日まで上昇基調が続いてようやく調整安になりました。

日経平均とTOPIXは直近で25日線を上回ってきました。昨年8月も今年と同じように連日売買代金が2兆円割れの閑散相場でしたが、その後25日線を上回ったところから、昨年9月以降11月にかけて大きな上昇相場になっていきました。今年もここまで8月相場は1年前と同じ形になっていますが、結局今週も2万3000円の壁を突破することは出来ませんでした。かなり厄介です。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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