ついに突破2018.09.21

日経平均は5月以降の強力な上値の壁になっていた2万3000円をついに突破して、上放れ相場に突入しました。TOPIXも日経平均よりも更に弱い形になっていましたが、こちらも1月の最高値以降、5月、6月、7月、8月と一貫して戻り高値を切り下げていました。しかし今週は一気にこれらの高値を結んだ右下がりの大きな上値抵抗ラインを突破して、これまでとは全く違う形になりました。実勢を示すTOPIXの弱さが目立っていたわけですが、TOPIXの月足は7月から今月まで3ヵ月連続で下ヒゲを引いており、その上でこの大きな抵抗ラインを上に突破したわけですから、この強さは素直に認めるべきです。

前回の当コラムではまだ日経平均やTOPIXが上下の大きな方向性が定まらない中で、ソニー(6758)とソフトバンクグループ(9984)の強さを指摘しました。ソニーはその後も順調に新高値となっており、ソフトバンクグループも直近で8月8日の高値を抜いた直後の初押し場面から反発しており、上昇トレンドには全く変わりはありません。

新興市場もマザーズ指数はそーせいグループ(4565)の株価急落で足を引っ張られてはいるものの、今週は週足のMACDがゴールデンクロスしてきました。これは1月に最高値を付けて以降で初めてです。

ジャスダック平均も今週は5週線と13週線、及び週足のMACDのゴールデンクロスが接近しており、これらも実現すれば1月の最高値以降で初めてとなりますので、日経平均やTOPIXに続いて新興市場の株価指数も強い形を回復してきています。

アメリカの中国に対する追加関税措置が発表されても、日米共に株式市場は崩れず、悪材料織り込み済みの形を見せました。私は一貫して日本株については、今年は前半よりも後半の方がボラティリティが大きくなるだろうと予想してきましたが、その後半相場の大きな変動が今月いよいよ始まったかのように見受けられます。

弱かったTOPIXも後に続いてきていますので、ここは期待を持って見ていきたいと思います。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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