警戒続く2018.11.16

10月相場での大きな株価の崩れを11月に入ってからもなかなか修復することが出来ません。とりあえず日経平均は10月26日のザラバ安値2万971円から、11月8日のザラバ高値2万2583円まで1612円反発して、25日線を上回りましたが再び急落してしまい、今週はまた25日線を完全に下回って5日線と25日線がデッドクロスしてきました。

私は10月30日に日経225レバレッジETF(1570)に逆張り買い出動を指示致しましたが、その時に「これはあくまでも短期的な反発場面と見ているだけだ」と指摘しました。その後の日経平均の戻りを利用してレバレッジETFは利食いの指示をして、日経225ダブルインバースETF(1357)に買い指示をしました。現状では10月相場で日経平均はアベノミクス相場での最高値で月足が大きな陰線つつみ足で崩れた悪い形が覆されていません。

10月の下げで2016年6月の安値と今年3月の安値を結んだ右上がりの大きなサポートラインを下に突き破ってしまいました。これと同じ形が2015年の高値を付けた後にも表れていました。2012年10月の安値と14年10月の安値を結んだ右上がりのサポートラインを2016年1月に月末終値で下に割り込んだ後、さらに翌2月の安値まで一段と急落していきました。今回その時と同じ形になっており、週足の一目均衡表でも雲の下に突き抜けてしまったので、目先反発しても警戒を緩めることが出来ないわけです。

10月の日経平均の月足は始値と終値の実体が2253円幅の大きな陰線でした。このような大きな陰線になったのは2015年の高値の時や、2000年のITバブルの天井打ち、96年の消費税増税天井の時などにも見られましたが、結局いずれも短期的な反発があっても高値を抜くことが出来ずにまた崩れていきました。少なくともここ1、2ヵ月はまだ何かしらの下げ波乱が起こり得るので注意して見ていましょう。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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