10月相場の大きな崩れをどのように修復していくかが11月相場の注目ポイントでしたが、日経平均は今のところ10月26日の2万970円台がザラバ最安値で、11月21日の2万1240円台で二番底を付けた形になっています。今週に入ってから5日線と10日線、及びMACDがゴールデンクロスしたほか、10月2日の最高値と11月8日の戻り高値を結んだ右下がりの上値抵抗ラインを上に突破してきました。
また、TOPIXは11月21日の安値から4日連続の陽線で立ち上がってきましたが、これは今年初めてです。昨年9月の底打ち以降の形になりました。
したがって私も今週に入ってからの変化を受けて、すみやかに日経225ダブルインバースETF(1357)の売り指示と、日経225レバレッジETF(1570)への買い指示を出して短期的な流れの変化に対応しました。
11月最後の週は株価が上がりやすいという経験則があり、12月1日の米中首脳会談も控えて、米中貿易戦争の緊張緩和に向けて何らかの動きが出るのではないかという期待感も底流にあります。もちろんヌカ喜びは禁物ですが、10月のセミナーでもお話したようにアメリカのペンス副大統領が行なった演説で、過去に例を見ない実質的な宣戦布告と言える厳しい内容であっただけに、中国側が事実上アメリカに頭を下げる形になるかどうかです。
一方、大阪万博の開催が決まり、東京五輪に続いて万博という二つの大きな国際的なイベントを獲得したことは好材料と言えます。
万博関連株も単なる思惑買いから現実買いに移ってきました。結局、五輪も万博も国策で地元との官民一体で開催が実現したものですから、万博関連株も「国策に売り無し」という視点で捉えていく必要があると思います。いずれにせよ2019年も国策に沿った投資を基本に考えていきましょう。
詳しくは12月15日に発売する『九星気学と干支からみた2019年の大予測』を是非お読みになって下さい。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。