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今年の株価と来年の見方2018.12.28

日経平均は10月のアベノミクス相場の最高値から12月26日の安値までで2ヵ月間で5500円もの大きな値下がりとなりました。日経平均は10月高値ですが、それ以外のTOPIXなど日本の主要な株価指数はことごとく1月が最高値でしたから、私は「アベノミクス相場は今年1月で天井を打った」と今月のセミナーでお話ししました。

今年は日経平均が7年ぶりに年足が陰線になりました。過去の例を見てもバブル崩壊後、一旦年足が陰線に転じると、その翌年も全て年足陰線となっていました。

今年の海外投資家による日本株の売り越し額はブラックマンデーが起きた1987年以来、31年ぶりの大量売りとなっています。日米共に10月以降の株価の崩れは一過性の調整安ではない、ただならぬ気配を感じさせています。

もちろん短期的に急激かつ大きく下げたわけですから、反発局面に転じるのは当然想定できることです。今週は日経平均の25日線とのカイリ率がついにマイナス二桁台に拡大し、東証一部の騰落レシオも65%台に低下しました。そして日経平均ベースのPBRは2016年2月以来の1・0割れとなりましたので、ひとまず年内の株価の大きな下げは一旦収まり、ここからは1月相場に向けて反発局面になっていくことを想定しながら見ています。

しかしそれが本当の意味での大底打ちを示すものではなく、大きな捉え方としては大天井を打った後の戻り売りの場面を作りにいくことになるでしょう。そのような目で大きな捉え方と短期的な相場のリズムは切り離して考えるべきです。

今年は日米共に株価が大きな転換点となりました。今年火が着いたことが来年燃え広がっていくというのが基本的な見方です。2019年は引き続き油断のならない相場になっていくと思われます。早見の相場観を大いに参考にして難しい局面を乗り切っていくようにして下さい。

今年も株式市場には大きな変化がありました。来年も的確な相場見通しをお届け出来るように努力して参りたいと思います。引き続きご愛顧賜りますよう宜しくお願い致します。皆様にとって2019年が良い年になりますようお祈り致します。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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