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大きな捉え方は変わらず2019.01.25

今のところ日経平均は大発会こそ急落したものの、それが最安値となり、1月21日の高値まで順調に値を戻し25日線を上回って、5日線と25日線もゴールデンクロスしてきました。もちろん早見も年明けからは相場全体が値上がりする方向に対応して投資作戦を進めて来ました。

今年は日本の株価は大きな捉え方はあくまでも戻り売りの形であり、その中で短期的な戻り局面でどこまで値上がりしていけるか力を試すのがポイントです。早ければ1-3月、遅くても夏にかけての年前半に戻り局面が訪れるのは12月セミナーで話したとおりで想定済みのことであり、それでもう安心と決めつけるわけにはいきません。

昨年崩れた相場はそう簡単には修復できないでしょうし、特に日本の場合はアメリカが利上げの打ち止め感を強めてくれば来るほど円高圧力が高まるわけで、円安によって株価を大きく押し上げたシナリオが通用しなくなります。

それに加えて日本の独自の要因として消費税増税問題が圧し掛かっています。現状ではまだ政府サイドは最終決定したわけではなく、予定通り増税するのか、それとも今回もまた延期するのかの最終判断を4月頃にすることになるでしょう。年明けからの日米の株価は共に値上がりはしていますが、戻りの強さは明らかに日本株の方が見劣りしています。それはこのように日本固有の問題があるからです。

実際、海外投資家は相変わらず日本株を売り続けています。昨年は海外投資家の売り越し額がブラックマンデーの大暴落が起きた1987年以来の大量売りとなっており、今年に入ってからも売り越しが続いて先週まで9週連続での売り越しとなっています。日本株を見る目が明らかに昨年を境にして大きく変わったことを示しています。

したがって相場全体に対する大きな捉え方と、その中での短期的な上昇リズムはあくまでも切り離して考えなければいけないということを改めてお伝えしておきます。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから追記・抜粋したものになります。

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