アメリカの株価がさらに値上がりを続けてNYダウは200日線を突破し、今週は昨年10月の過去最高値からの下げ幅の71%を戻しました。年明けから2月5日まで日足チャートは陽線18本に対して陰線は5本しかありません。
1月のセミナーで12ヵ月線を突破してくるかどうかが重要で、ここからが正念場だとお話しましたが、その12ヵ月線を軽く突破しました。
日本株はアメリカの株価の戻りには全く及びません。今週はTOPIXが一目均衡表の雲の上に抜け出しました。これは昨年10月の高値以降で初めてです。ただ、日経平均やTOPIXの戻り率は昨年の最高値からの下げ幅に対してやっと3割台ですから、日米の株価の戻りの強さは歴然とした違いがあります。
また、1月26日の東京セミナーで解説したバルチック海運指数は今週もさらに一段と下げています。2月以降、春にかけての間にNYダウがまた急落するのではないかという懸念があることを先行指標としてお話しましたが、欧州各国の成長率大幅下方修正で欧米日の株価が急落してきました。1月のセミナーで2月の下げ波乱再燃についてお話しましたが、不穏なムードになってきました。
個別株の買いで対応していますが、1月31日のラジオ番組で注目株として取り上げたアンリツ(6754)はその日の寄り付き値1825円から2月7日には2210円まで6日間で21%の値上がり率になりました。2001年6月以来の2200円台回復ですが、ここへ来てカラ売りが急増しており、日証金ベースでは既に株不足になっています。先週木曜日から一本調子に上げていますのでそろそろ押し目が欲しいところですが、ラジオ番組でお話したように中長期的にじっくり取り組む株だと紹介しました。ひとまず短期的なヒットになり何よりでした。
ラジオ番組で取り上げた株も、早見の有料情報でその後のフォローを行なっており、利食いや損切りなど反対売買の指示を出していますので、聴きっぱなしにせず有料情報を活用して下さい。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから追記・抜粋したものになります。