先週の当コラムで「アメリカの株価がさすがに上げ止まり」とコメントしましたが、週末にかけて一段安になりました。今週は週明け一転急反発しており、NYダウは墜落事故を起こしたボーイングの値下がりで足を引っ張られているものの、より相場の実勢に近いS&P500指数や、ナスダック指数は一気に下げ幅を埋め戻し、S&P500指数とナスダック指数は今年の最高値を抜きました。
したがって、アメリカの株価はS&P500指数やナスダック指数を見る限りでは、あっさりと下げ波乱を解消して元に戻った形になっています。
一方で、日経平均やTOPIXも今週急反発で、昨年12月のセミナーで予告しておいた通り、1-3月は日本の株価は戻り局面になりました。
4月に消費税増税問題について、安倍首相が決断を迫られることになるでしょう。予定通り10月に増税するのか、それともまた延期するのか、その決断一つで日本の株価は頭を抑えられるか、上に行けるかという分かれ目を迎えるでしょう。
4月は統一地方選挙や衆議院の補欠選挙が控えており、7月の参議院選挙、或いは衆参ダブル選挙など夏に向けて日本は政治が非常に大きなポイントになります。日銀が追加緩和に向けてのアクションを起こしてくるかどうかも4月の重要な注目点です。
米中貿易協議の決着など、これから重要なイベントが4月にかけて控えていますので、相場の方向性を柔軟に見ていきましょう。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから追記・抜粋したものになります。