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4月の値上がりに期待2019.04.05

日経平均は1月と2月は右上がりの上昇傾向を保ちましたが、3月相場は完全に横這い、ボックスの形に変わりました。しかも300円以上の下げ幅を記録したのは1月と2月はそれぞれ1日だけでしたが、3月は8日の431円安、25日の650円安、28日の345円安と3回に増えていました。一方で300円以上の値上がりも2回あり、3月相場は上下に非常に荒い動きでした。

1月と2月は日経平均の月足が陽線でしたが、3月は陰線になりました。この陽陽陰○○●のパターンは戦後5回目ですが、過去4回の内3回はその年の年足が陰線となっており、1958年を除けば67年、98年、2007年の3回とも年の前半に天井を打ち、後半は下げ相場になっていました。特に平成になってからは98年が3月戻り高値、2007年は4-6月に戻したものの、2月と6月のダブル天井で年の後半は崩れました。

とはいえ、先週末の東京セミナーで1-3月の日経平均の月足が陽陽陰○○●の形になった場合、戦後過去4回の4-6月を見ると5月は全て陽線であり、4月も2勝2敗、6月も3勝1敗ということで、基本的には1-3月の戻り歩調が継続されると見るのが一応の想定パターンだとお話しました。

4月相場は4年連続月足陽線であり、アベノミクス相場では2013年以降5勝1敗で、圧倒的に4月は陽線確率が高くなっています。したがって、なかなか素直にはいかないかもしれませんが、4月は外国人買いの復活も季節的に期待できます。実際、海外投資家は9週ぶりに買い越しになりました。

日本の場合は消費税増税問題や超大型ゴールデンウィークを控えて、頭を抑える要素がありますが、一方でアメリカ、イギリス、中国、香港の株価指数は今年の最高値を更新して力強さを見せており、こうした世界的な金融緩和の流れや米中貿易協議の進展に対する期待感を背景とした株高の流れに日本も支えられる面もあると思います。

まずはゴールデンウィークにかけて日本株もどこまで上昇して行けるかというところでしょう。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから追記・抜粋したものになります。

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