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もやもやする状況2019.06.14

内外で大きな懸念材料が色々と圧し掛かっていましたが、アメリカとメキシコの輸入関税問題はとりあえず合意に達したということで一つ解決しました。

日本は消費税増税問題で果たして今回も延期するのか、予定通り増税するのか意見が分かれていましたが、これも7月の参議院選挙を前に予定通り10月に増税を実施するということで、政府は経済財政運営の基本方針の素案の中に明記しました。残念ですが今回は増税を予定通り実施するということで決着したと見なければなりません。

残るはアメリカの利下げ問題と米中貿易戦争の行方です。アメリカも経済指標の悪さが目立ってきており、早ければこの夏場にも利下げを実施するのではないかという観測も出始めています。

また中国の経済も引き続き悪化しており、今月下旬に大阪で開かれるG20に向けて米中双方が何らかの形で歩み寄るのか、それとも決裂するのかという分岐点になっています。今月はアメリカと中国がいよいよ大きな山場を迎えます。

直近で日経平均とNYダウは今月に入ってから値上がりしてきていますが、売買高は増えておらず買い戻し中心の動きと見られます。特に日本株は心もとない戻り相場です。

G20の場で米中が合意するということも実際ほとんど可能性は無いと思われます。そうなると今月に入ってから日経平均が戻してきた場面で、また月内に戻り売りの場面を作る可能性が大きいというのが私の基本的な見方です。

もちろん日米中それぞれに何らかのサプライズの好材料が出ることも無いわけではありませんが、それを前提として行動するわけにはいきません。

日本の場合には消費税も予定通り増税するのであれば、大規模な経済対策や追加緩和が無ければ株価を強力に後押しする材料はここからは出て来ませんので、外部材料頼みということになります。したがって前回の当コラムでも書いたように日経平均についてはブルベアETFを機動的、柔軟に活用して対応していきましょう。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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