このところ日本株については「閑散に売り無し」で必ずしも弱気一色で考える場面ではなく、悪材料に対して打たれ強くなってきているのでアク抜け期待ということで書いたり、話したりしてきました。
思ったとおり日経平均は9月5日に急上昇して8月相場で作られていた2万700円台の強力な上値抵抗ラインを突破して、ボックス上放れになりました。今週13日には2万2000円台まで値上がりしてきています。
8月31日の東京セミナーでもアク抜け期待ということでお話しましたが、そのようになっていくことを見越して早見のEメール会員とFAX会員、及び有料情報では9月4日に日経225レバレッジETF(1570)に1万6930円のところで買い出動を指示しました。その翌日、読みどおり日経平均は急上昇してボックス上放れとなったわけです。そして13日にはレバレッジETFは1万9150円まで値上がりして、順調に値幅を取っています。
また、秋相場を睨んで8月31日の東京セミナーで買い推奨した大成建設(1801)も9月2日の寄り付き3775円から12日に4160円まで値上がりして、一目均衡表の雲の上に抜け出しました。これは今年3月に最高値を付けて以降で初めてです。大成建設は9月4日発行の週刊レポートでも推奨銘柄として取り上げました。それを受けて買い出動した方々も順調に利が乗っています。
このように8月相場の完全なボックス、エレベーター相場から9月以降は流れが変わってくると見て睨んだとおりの形になってきました。
今週は12日のECB(欧州中央銀行)理事会を皮切りに、アメリカのFOMC、日銀の金融政策決定会合と重要な金融政策面のスケジュールが続きます。追加緩和策についてそれぞれ踏み込んでくるかどうか注目されます。まずECBは量的緩和を再開しました。
トランプ大統領が対北・対イラン強硬派のボルトン補佐官を解任したことも地政学的なリスク後退です。これは中国に対しても緊張緩和につながり、日本市場にとっても円安・株高のリスクオンに追い風が期待されます。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。