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麦わら帽子は冬に買え2020.02.14

 新型コロナウイルスの騒ぎにより世界的な株価の暴落を心配する向きが多かったわけですが、実際には注目されていた中国の春節休み明け直後に、上海総合指数が底打ちして今週12日まで7日連続の値上がりになりました。

 またアメリカの株価も、ナスダック指数が先頭を切って過去最高値を更新したのに続いて、SP500指数やNYダウも過去最高値を更新。さらに、ドイツのDAX指数も今週過去最高値を更新というように、あっという間に海外の株価は新型コロナウイルス騒ぎでの下げ波乱を埋め戻して、アメリカやドイツは再び新高値という強さを見せています。

 私は、1月30日のラジオ番組で「新型コロナウイルス感染拡大での株価の下げについては、中国の全人代が始まる予定の3月5日までの1ヵ月の間に下げ波乱が収まり、落ち着くだろう」という見通しをお話しておきましたので予想通りのパターンになっています。

 全人代自体は、延期の可能性も取り沙汰されていますが、それはともかくこのようにアメリカやドイツ、中国の株価は、今回の下げ波乱をクリアした形になっています。

 経済全体や企業業績への影響が数字になって表れてくるのは、まだこれから先のことですが、株式市場には『麦わら帽子は冬に買え』という相場格言があります。疑いのうちに相場は育つという言葉もありますが、多くの人が強気になって買いに行くのを待っていたのでは遅いわけで、相場はどんどん先を織り込んで変化していきます。従って、相場は相場に聴けというように、現実の株価の変化には素直に目を向けてついていかなければなりません。

 直近では株式市場でマスクなど新型コロナウイルスの関連株が思惑買いの人気を集めて大きく値上がりしていましたが、それらの株も高値からあっという間に半値以下に暴落するものが続出していました。戻り売りから再び下げていくものと見られます。それよりも、海外市場の動きを受けて再びオーソドックスに目を向けて銘柄や材料を発掘していく必要があります。これは東証1部から新興市場に至るまで変わりありません。

 12月から取り組んできたインスペック(6656)は、12月当時の推奨時点に比べて2倍以上に大化けしました。続いて1月から取り組んでいたファーマフーズ(2929)も、大きく値上がりしており、2014年の大相場以来という強い形になっています。

 こうした大化けが期待される小型株は、引き続き力を入れて発掘していきたいと思います。

※このコラムは毎週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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