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小型成長株に目を向ける2020.06.19

 先週ついにナスダック指数が過去最高値を更新しました。ところがその直後6月11日にNYダウは1861ドル安という3ヵ月ぶりの大きな下げに見舞われ、日経平均も11日に652円安、15日にも775円安と急落して不穏な空気が広がりました。

 しかし、これで上げ相場が崩れたと思わせたのも束の間で、一転して日米共に株価は急反発に転じ、ナスダック指数はザラ場ベースで直近の下げ幅の86%、終値ベースでも79%をあっさり戻してしまいました。あきれるほどの強さで、相場の崩れを期待していた弱気派の投資家や市場関係者にとっては、また目が吊り上がる状況に逆戻りです。

 早見も今月に入ってからは、5月までとは違い株高に有頂天にならずに利益確定を優先させて、短期的な警戒感を持って相場を見るべきだとのスタンスでした。ですから11日の下げ波乱は当然と受け止めて、短期的なスピード調整の場面に入ってもおかしくないととらえましたが、実際直近で急激な下げ波乱になったわけです。しかしその後の急反発はさすがに驚きました。弱気のポジションは持たせていないので基本は株高期待ですから、このような切り返しはむしろ大歓迎ですが、それにしてもの強さであり、弱気派にとってはこれまた「まさか」の動きでしょう。

 日経平均の週足チャートでは5週線と40週線がゴールデンクロスしました。前回は昨年9月にゴールデンクロスして、その後ひと押し入れましたが、そこから今年1月の最高値まで大きく上昇していきました。今回もゴールデンクロスした後人押し入れて前回と同じパターンです。上昇トレンドに変わりなければ素直についていくのが基本です。

 一時は出遅れていた大型株にも買いの手が入りましたが、その後のナスダック指数の強さを見ても、結局資金は新興市場中心に成長期待の小型株に向かうとの見方です。

 新型コロナウイルス問題で、大きく社会が変わりました。感染拡大の第二波問題もありますが、第二波があるなしにかかわらず今までと同じ社会は戻ってこないと思われます。今回クローズアップされたのは、いかに人手を使わないようにするか、他人と接触しないようにするかということで新たなビジネスを開拓していかなければならないということです。ですから在宅勤務からオフィスに仕事の場が移ったにしても、人手を使わない、他人と接触しない仕事の形は引き続き求められるでしょう。そこに市場が生まれ、新興市場中心に小型成長企業が伸びていくチャンスが広がっているのです。したがってオーソドックスな大型株よりも小型成長株の方が投資妙味が大きいので、徹底して追いかけていくべきです。

※このコラムは毎週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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