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日経平均月足チャートは2017年後半と同じ株高の形2020.12.04

 NYダウが史上初の3万ドル大台乗せを達成したのに続いて、ナスダック指数も過去最高値を更新して、米国株のバブル状況はさらに色濃くなっています。

 日経平均も2018年1月以降作られていた2万4100円台~2万4400円台の強力な上値抵抗ゾーンをついに突破して巨大なブレイクアウトの形になり、2万6800円台も回復しました。日経平均の月足チャートを見ると、10月まで緩やかな値上がりだったのが、11月に大陽線を立てて一気にブレイクアウトしました。これと同じ形が2017年にもありました。2017年は9月まで緩やかな値上がりだったのが、10月に大陽線を立てて2015年の高値を抜いてブレイクアウトの形になりました。3年ぶりに同じパターンになっています。

 そこで2017年後半の日経平均を見ると、10月に大陽線を立ててブレイクアウトした勢いが11月にも引き継がれて一段高となり、12月にようやく押し目を入れました。そうすると今回も11月に大陽線でブレイクアウトした勢いが12月相場にも引き継がれて、来年1月あたりでようやく押し目を入れるパターンになるという事も考えられます。

 そしてさらに注目すべきは、2017年は12月にようやく押し目を入れましたが、それは一過性の反落であり、それが絶好の押し目買いの場面を提供して、年明け2018年1月にまた一段高になったことです。今回は2017年の相場よりも桁違いのバブル化している相場ですから、簡単に天井を打つとは思えず、一過性の調整安の後でまた大きな上昇がみられることは考えておかなければなりません。まして年末年始は一年で最も株価が上がりやすい季節です。

 その後も弱気の投資家はさらに日経ダブルインバースETF(1357)を買い続けており、ダブルインバースの買い残は史上最高に積み上がっていますが、株価は上場来安値を更新という泥沼状態になっています。こうした弱気が株高の原動力になっている面は否定できません。

 1980年代後半のバブル相場以来と言われる状況になってきましたが、前回も書いたように、大きな上昇の波に乗っていれば黙って買いを持続しているだけでも自然に利益が増えていくのが道理ですから、流れについていくことを常に頭に入れましょう。バブル相場を甘くみてはいけません。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・修正したものになります。

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