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想定通りの戻り相場に2022.07.22

 早見は6月4日さくらインベストセミナーで「どんなに投資家の間で内閣支持率が低くても参院選では自民党が圧勝して、そんな馬鹿なと弱気の投資家が慌てて買い戻しに向かう。そうなることを見越して海外投資家が買いを仕掛けて、日本の株価は選挙後に上がっていく方向だ。」と話しておきました。
 
 6月25日の東京セミナーでも、「直近で内閣支持率は下がってきたが、自民党が勝つ方向に変わりない。東京選挙区では自民党が2人とも当選し、朝日けんたろう候補はトップ当選だろう。」と話しておきましたが、これも狂いなくズバリ的中しました。

 

 ところが投票日直前に安倍元首相が暗殺されるという、誰も予想していなかった衝撃的な事件が起きたので、自民党は予想通り圧勝したものの、東京株式市場はこれをどう消化すればいいかという迷いと、安倍元首相の死に対して喪に服するムードから先週は売買高も3ヵ月ぶりの低水準に落ち込み、動きも無くなりました。
 
 しかし今週は米株の急上昇とも歩調を合わせる形で日経平均は20日に急上昇して、2万7062円の戻りの壁を突破。200日線も突破して日足チャートはブレイクアウトの形になりました。まさに喪が明けたような空気の変化です。
 
 しかも7月第1週の海外投資家による日本株売買は、1兆1850億円の買い越しで、2019年10月以来2年9ヵ月ぶりの大幅な買い越しになったことが明らかになりました。2019年の相場は4月に高値を付けてからボックスのような形の調整場面に入りましたが、8月に最安値をつけて、海外投資家の大量買いで火がついた形で9月から上昇相場がスタート。10月に4月の高値を抜いて完全にブレイクアウトして、12月まで日経平均の月足チャートは4ヵ月連続で陽線となりました。その2019年の時と同じ海外投資家による日本株大量買いの展開になって上げてきているわけです。
 
 米株についてもCPIが40年半ぶりの大幅な上昇率になり、次回今月のFOMCでは0.75%の利上げにとどまれば好感されて株高につながるのではないかと見ています。景気後退観測が強まるにつれて金利の引き上げ圧力は弱まるとの期待が高まり、米株も主要な3つの株価指数は6月中旬の最安値を割り込まずに踏み止まって、今週やはり急上昇してきました。
 
 日米共にひとまず株価は戻りトレンドに入ってきているとみられます。少なくともチャート的にはその変化がハッキリ現れています。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。

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